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http://www.business-i.jp/news/flash-page/news/200911180123a.nwc
米コメディー映画の傑作「ブルース・ブラザーズ」(1980年)を思い出させる発言だった。
米ゴールドマン・サックスのブランクフェイン最高経営責任者(CEO)は英紙サンデー・タイムズの記者に、自分は「神の仕事をしている」1人のバンカーにすぎないと語った。同紙はもちろん、この言葉をゴールドマンに関する記事の見出しに使った。ブルース・ブラザーズでは、ダン・エイクロイド扮するエルウッドが「おれたちゃ神の使いだ」と言い放ったが、この2つの発言に違いはあるのだろうか。
ゴールドマンの広報担当者、ルーカス・バンプラーグ氏は、ブランクフェインCEOは言葉が額面通りに受け取られるとは考えていなかったとして、質問に対して「皮肉」で答えたのだと電子メールで説明した。近況を聞かれ、冗談で「夢が実現しているよ」と答えるようなものだと述べた。
同氏は「サンデー・タイムズは発言の文脈を完全に理解していたが、記事を面白くするために『ひねり』を効かせることにしたのだろう」と付け加えた。ブランクフェインCEOにとっては迷惑な話だろう。
同CEOの「神の仕事」発言は面白いキャッチコピーになった。金融ウェブサイトのネーキッド・キャピタリズムはこの発言に対し「素晴らしい!では皆さんに無報酬で働いてもらいましょう」と応じた。ゴールドマンは今年、200億ドル(約1兆8000億円)以上を従業員の報酬として支払おうとしている。
ロンドンの大きな教会ではこのところ、金融界の大物たちが招かれて説教し、しきりと神を引き合いに出して世界の銀行システムと、それが生んだとされる不平等を擁護した。
自己愛
20日にはゴールドマン・サックス・インターナショナルの顧問、ブライアン・グリフィス氏がセントポール寺院で自己愛を説いた。
ブルームバーグ・ニュースが報じたところによると、同氏は「自分を愛するのと同じように他者を愛せというイエスの教えは、自己の利益を肯定している。より大きな繁栄を達成するため、またすべての人に機会を与えるため、不平等を受け入れなければならない」と論じた。
英銀バークレイズのバーリーCEOもロンドンの教会で、「利益は悪魔的なものではない」と説いた。
「大き過ぎてつぶせない」組織と神様に、いったい何の関係があるというのだろう。だが考えてみると、損失を社会のものに、富を自分のものにした銀行業界への民衆の怒りが神学論争へと発展するのは不可避だったのかもしれない。
クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)やダークプールなど、ウォール街の一部の発明品はあまりにも複雑で、銀行経営者も完全には理解できない。ボーナスについて宗教的に説明する方がずっと簡単だ。そうすれば一般の人々にも、少なくとも彼らが何を言っているのかが分かる。
理解可能な説明
わたしは、CEOの発言についてゴールドマンから何らかのもっともらしい説明があることを半ば期待した。例えば、ブランクフェイン氏は自分の時間をすべて神の仕事に割いていると述べたわけではなかった、銀行経営の合間にしているのだ、とか。
もう1つの妥当な説明としてゴールドマンを笑い話のネタにすること自体が神の仕事だというのも考えられる。そして、ブランクフェイン氏は自身の発言によって世間にこの機会を提供したのだと考えてもいい。
しかしブランクフェイン氏は、この「神の仕事」発言を貫こうとはしなかった。ひどく目立った記事の見出しに巻き起こった批判の前に、同氏は引き下がった。ゴールドマンやその仲間たちの分割を望む人々は、同氏が再び引き下がる日が来ることを願っているに違いない。
(ブルームバーグJonathan Weil)
※Jonathan Weilはブルームバーグ・ニュースのコラムニストです。このコラムの内容は同氏自身の見解です。
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コメント
昨年の暴落から今年の3月頃までが不安定な相場でしたが、3月中旬からの世界の株式市場の上昇は、なかなか売りと買いの両方の取引をしているトレーダーには、予測がつかなかったのかもしれません。
この急激な投機商品のおかげで今の金融村の高額なボーナスがでるというのは、上昇が読めなかった国民にとっては、文句もいいたくなるのかもしれません。
また、ゴールドマン独り勝ちというのも納得がいかないという状況かもしれません。
利益をもとめるために悪魔にもなったり、神様にもなったりするのかもしれません。
私が社会に入りたての頃上司に聞いたところ、戦後高度成長時代には、総合商社の部長が取引先の社長から神様といわれたようであり、利益を与えてくれる人、組織が、恩恵を受ける人には、神様といわれ、バブルがはじけて日本が高品質商品を求めてくるとクレーム担当者が悪魔にもみえてきたのかもしれません。
今はどうかというと、生活の苦しみ、失業に苦しみ、悩んでいる人にとっては、弱者救済をしようとしている組織、人は、神様にも思え、増税になったり、弱い労働者から窃取したりする組織は、悪魔とみられているのかもしれません。
その点投資市場というのは、インサイダー取引なども蔓延っているようですが、資金力の力で投資市場を作用する機関投資家は、個人投資家からみれば動きによっては神様にもみえたり、悪魔にもみえたりして、さしずめゴールドマンのレポートなどは、神様の使いのようによく読むのかもしれません。
しかし、結局は、自己責任という名目で各投資家の行動が制約され、南無阿弥陀仏を唱えながら投資行動するしかありません。
今の民主党政権というのは、株式買い方からみれば悪魔にもみえ、売り方からみれば神様にもみえるのですが、国民から見ればどうとらえられるのでしょうか。
デフレ現象にしても、待遇があまり変わらない公務員には、デフレになっても生活危機が実感できず、民間企業にとっては、デフレによる売り上げ減少が従業員の待遇にもかかわり、また、企業の生死にもかかわってくるために民間にとっては重要な問題となります。
しかし、御用組合などの正社員で作る労働者は、準公務員のようであり、このような支持が強い民主党政権には、経済、景気の危機というのが実感としてわかないのかもしれません。
それをわかりしめるのが、株価の動きなのかもしれません。
すでに東京株式市場は、民主党の今の政権にノーをつきつけているために、それが理解できないでいる鳩山政権は、大きな危機を迎えるのかもしれません。
すでに年末までに閣僚ないで鳩山総理に辞任要求を突きつけると言った動きもあるなかで政権同様に経済も混迷にはいるのかもしれません。
日経平均が9620円を割ったことで益々売りがつぐくのかもしれません。今日の朝方の外国証券経由の取引は売り越しであり、何も政府が対策をうたずじりさげに向かうかそれとも買う材料がないということで世界の中でいち早く大幅下落に向かうのでしょうか。
鳩山政権は、すでに無党派層の支持を捨てていると言っていいでしょう。