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80ドル達成でも原油市場で高まる警戒感【Klug】
http://www.gci-klug.jp/commodity/2009/10/22/007111.php
2009/10/22 (木) 09:19
10月9日以降、足取りを強めたNY市場のWTI原油価格は、20日の通常取引で昨年10月14日以来、約1年ぶりの80ドル台に達しました。
この動きと同じように米国株式市場ではダウ平均が上値追い場面を演じ、10月15日には08年10月以来、初めて1万ドル台回復して取引を終えたほか、19日の取引では10117.96ドルを記録しています。
このような株式市場の堅調は、7月〜9月期の企業決算が好感されたことが背景となっています。
この株高と時期をほぼ同じくして原油市場が堅調に推移し、その一方では従来、安全な資産として買われる傾向が強いドルが停滞した動きをみせている、という状況から見るに、現在の原油価格の上昇は、リスク選好度が高まったことにより投機的な買いが膨らんだことで示現したものであることが推測されます。
実際、CFTC報告では13日時点における大口投機家の買い越し数が前週より1万8,830枚増加した68,836枚であることが明らかとなっています。
なかでも、9月末にかけて買いポジションを大きく減らし、原油価格下落の一因になっていたと見られるマネー・マネージャー(運用管理会社、商品投資顧問など)が、10月に入ってから買いポジションを大きく引き上げていることが注目されます。
そのマネー・マネージャーの13日時点における買いポジションは、4つに分けられたCFTC報告の発表が開始された9月4日以降、最大となる16万9,624枚に達しています。
これに伴い、マネー・マネージャーの買い越し数は、9月末時点の6万枚余から11万1,317枚へと大きく膨らんでいますが、このことは、10月に入ってから原油市場に投機資金が流入していることを示す端的な例と言えるでしょう。
なお、原油価格が10月9日に上値指向を強めた理由として、この日発表された失業保険申請件数が予想以上の減少となったことで雇用環境の改善見通しが強まったこと、を指摘する声が聞かれています。
また、景気回復には到っていないとはいえ、米国の経済指標からは底入れ感の強まりが感じられることが、今後も投資家のリスク選好的な動きを活発化させることになりそうです。
このリスク選好的な動きは株式市場はもちろん、原油価格にも影響を与えることが見込まれますが、現在の原油市場は2つの要因から上値を抑制される可能性があることに注意が必要でしょう。
まず、挙げられるのが、需給面は改善していないばかりか、依然として停滞した状況にある、という点です。
特に懸念されるのが記録的な水準まで膨らんでいる中間留分在庫です。
米国エネルギー省の発表によると、10月9日時点の石油在庫は、原油、ガソリン、中間留分が揃って前年同時期を大幅に上回るばかりか、過去5年間の状況と比較しても最も高い水準にある、荷余り感の強い状況にあります。
なかでも、これから需要期を迎えるヒーティング・オイル、ディーゼル油を含めた中間留分に関しては、昨年のこの時期に比べて約34%多い1億7,070万バレルに達しています。
また、米国内の中間留分在庫は9月18日以降、1983年1月以来、という記録的な水準である1億7,000万バレル以上の水準で推移しています。
中間留分には、前述のようにディーゼル油が含まれていますが、ディーゼル油は全米の物流を担っている大型トラックや機関車の燃料として消費されるため、中間留分在庫の記録的な高水準は物流が停滞している状況を示唆していると考えられるのです。
そのため、底入れ感が強いとはいえ、物の流れが活発化していないとみられる米国の経済が回復に至るには、依然として時間を要すると推測されるのです。
さらに、2つ目の価格圧迫要因として挙げられるのが、規制強化の動きです。9月初旬にSEC(米証券取引委員会)とCFTC(商品先物取引委員会)が規制強化に向けた話し合いを行った時点では、それぞれの縄張り意識の強さから規制強化に向けて両委員会が足並みを揃えるのは困難、と見られました。
しかしながら、10月17日に両委員会は規制改革に向けて関係を強化していく方針を打ち出しています。
また、これに先立つ15日には米下院金融サービス委員会がデリバティブ取引に規制を課す法案を可決しました。
そのため、依然として先行きに不透明感が強いのが現状とはいえ、規制強化に向けた動きは着実に前進している、と言えるでしょう。
なお、この規制強化の動きを警戒してか、NY市場ではスワップ・ディーラーの買いポジションは微減傾向を見せ、これに伴い買い越し数も9月4日時点の13万7,972枚から12万3,230枚へと縮小しています。
株高を受けたリスク選好的な動きは、原油価格を約1年ぶりの高値まで押し上げました。しかしながら、物の流れの停滞を示唆するディーゼル油を含めた中間留分の荷余り感、規制強化の流れが重石になると見られるだけに、現在の水準を今後も維持できるのかどうか、原油市場は正念場を迎えていると言えそうです。
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中央大学法学部卒、英国留学後
(株)日本先物情報ネットワークに入社。現在主任研究員。
商品全般に通じ特に穀物市場を得意とし、テクニカル分析には定評がある。
1999年にシリーズ3(米国先物オプション外務員資格)に合格。
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