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中国為替政策に試練:実質的なドル・ペッグ制で資産バブル招く恐れ 11月13日
(ブルームバーグ):
中国の為替政策が、世界経済のリセッション(景気後退)入り以降最大の試練に直面している。エコノミストらは、実質的に人民元を米ドルにペッグ(連動)させる政策では資産バブルを招くリスクがあると警告している。
輸出が回復し始め、オバマ米大統領が来週北京で元に関して中国首脳と協議する構えを見せるなかで高まる元高圧力に対し、中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁は今月9日時点でそうした圧力をあまり感じていないと述べた。
このような中国のスタンスでは、今年これまでに融資が1兆3000億ドル(約117兆円)急増した同国で、流動性を一段と増加させる恐れがあると、ゴールドマン・サックス・グループのフレッド・フー氏は指摘する。
中国国際金融(CICC)によれば、対ドル相場維持に向けた中国の元売りでマネーサプライ(通貨供給量)は29%増加し、過去半年で1500億ドル強の投機資金が海外から流入した。集合住宅価格は過去最高を記録し、中国株の指標の上海総合指数は年初来で74%高となっており、資産価格の行き過ぎた上昇に警鐘が鳴っている。
ゴールドマンのグレーター・チャイナ部門会長のフー氏(香港在勤)は「実質的なペッグ制を継続すれば、中国は資産バブルを防止する力を失う」と述べ、「いかなる元上昇も輸出セクターに悪影響をもたらしかねないという誤った不安感が政治家にある」と指摘した。
モルガン・スタンレーは、過去1年間で155%上昇した不動産開発会社株について、バブル崩壊リスクを最小限に抑えるため関連株の売却を投資家に勧めている。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920000&sid=appc..ocTgIA