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IMF:米超低金利が世界的キャリー取引の原動力−新たな不均衡の芽 11月9日
(ブルームバーグ):
国際通貨基金(IMF)によれば、米国の歴史的低金利が世界的なキャリートレードの原動力となっている。IMFはドルの一段の下落余地も指摘し、新たな金融不均衡への懸念も浮上している。
IMFは7日、スコットランドのセントアンドルーズでの20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に際し公表した報告書で、「ドルがキャリートレードの資金調達通貨となっている兆候がある」とし、このキャリートレードが「ユーロや一部の新興国通貨への上昇圧力につながっている可能性がある」と分析した。ドルについては「中期的な均衡点に接近してきたものの、なお過大評価されている」との見解を示した。
ドル資金がほぼ金利ゼロで調達できることから、トレーダーらがこの安価な資金をリスク資産に振り向け市場をゆがめることを懸念する声が出ている。米ニューヨーク大学のヌリエル・ルービニ教授は4日、「すべてのキャリートレードの母」に言及した。
オンライン為替取引会社GFTフォレクスの通貨調査ディレクター、ボリス・シュロスバーグ氏(ニューヨーク在勤)は「米金利は少なくとも2010年前半までは事実上ゼロにとどまるだろう。キャリートレードを続ける時間はまだ十分にある」と語った。「米国の労働市場の状況はまだ非常に厳しく、世界の他の国・地域の方が迅速に回復している。従って、ドルは引き続き、鎖のなかの最も弱い輪だ」と解説した。
ドルは主要貿易相手国通貨のバスケットに対し過去7カ月で約13%下落した。IMFはユーロについて、「均衡点から見て強め」との認識を示した。中国の人民元については「大幅に過小評価されている」と指摘。人民元は「ドルに連動して実質実効為替レートで下落し、中期的な見通しに対しては依然、大幅に過小評価されている」としている
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920012&sid=afqsAzJCzF0Q