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(回答先: 竹中氏:新政権は「小さな前進、大きな後退」−丼勘定の予算編成批判 投稿者 gikou89 日時 2009 年 10 月 27 日 12:31:24)
http://mainichi.jp/select/biz/news/20091027ddm008020038000c.html
著名米国人投資家のジム・ロジャーズ氏は26日、毎日新聞のインタビューに対し、リーマン・ショック後の世界経済について「問題は解決されておらず、危機が再燃する恐れがある」と警告した。日本経済の先行きについては、財政赤字の拡大に懸念を示した。【聞き手・工藤昭久、田畑悦郎】
◇「経済危機、再燃も」
−−金融危機から1年余りが経過し、世界経済は回復の動きも出ています。
◆各国の政府が大量にお金を使ったおかげで改善しているように見えるだけだ。自律的な回復ではなく、危機が去ったとは言えない。米国経済は消費が低迷し、問題解決のために政府は借金を重ね、一時的な雇用対策などに重点を置いている。産業の競争力の向上にはつながらず、問題を先送りしている。「失われた10年」、いや「20年」に突入したかもしれない。一方、中国政府は競争力をつけるような分野に投資しており、米国との差が鮮明になっている。
−−日本の政権交代が経済に及ぼす影響をどう見ますか?
◆政府は「未来は明るい」と言うもの。ただ、私自身は投資について政府のアドバイスを受けないことにしている。政権交代があれば、恩恵を受けるところとそうでないところが出る。日本の新政権は出生率を上げる政策に力を入れるので子育て関連の企業は恩恵を受けるが、公共事業削減を目指しているため建設業のような企業は先行き厳しいのではないか。
−−日本に対する投資スタンスは?
◆次の10年を見通すとアメリカに比べると債権国の日本の方が期待できる。私も日本円は保有している。最近は円高傾向にあり、円はまだ上昇するはず。ただ、日本は少子高齢化に直面しているうえ、巨額の財政赤字を抱えているため、将来的に円を手放さなければならない時期が来るかもしれない。日本の国債は投資への意欲をなくすような低金利だから保有しない。
−−関心を持つ投資先は?
◆貴金属や農産物などの商品相場だ。商品は新興国を中心とした需要の増大に対する供給が追いついておらず、高騰している。今後も堅調に価格が上昇すると見込まれるため、今後も商品に投資していく。
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■人物略歴
◇ジム・ロジャーズ氏
著名投資家、ジョージ・ソロス氏とともにヘッジファンド「クォンタム・ファンド」を設立。80年に同ファンドを去るまでの10年間に4200%の運用成績を上げたとされる。現在はシンガポールに拠点を置き、中国の成長や商品相場の見通しに関する発言が注目されている。今回は英運用大手ETFセキュリティーズの招きで来日した。67歳。