★阿修羅♪ > 国家破産65 > 665.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
日銀TB買い切りオペ、利回り上昇−6カ月物以上の売り継続との見方 10月22日
(ブルームバーグ):
日本銀行が実施した国庫短期証券(TB)の買い切りオペは、落札利回りの上昇が続いた。企業金融支援特別オペの停止観測や国債の増発懸念がくすぶるなか、償還が年度末を越える6カ月物以上の銘柄に売りが続いたとの見方が多い。
午前のTB買い切りオペ4000億円は、平均落札利回り格差が日本証券業協会の店頭売買参考値と比較してプラス0.006%と、前回のプラス0.005%から拡大した。応札倍率は4.32倍と前回(5.80倍)を下回ったが、高水準の応札が続いた。
複数の市場関係者に聞いたところ、売買参考値と落札利回り格差から推測したオペの応札銘柄は、償還が来年3月末を越える6カ月物59回債(償還2010年4月12日)以降との見方が多かった。
国内証券のTBディーラーは、国債増発の可能性が高まるなかで、6カ月物以上の銘柄は利回り水準が低いままで放置されていたので、多少は上昇してもおかしくないとの見方を示した。
業者の在庫
市場では、民間企業債務を担保に0.1%で3カ月物の資金を無制限に貸し出す企業金融支援特別オペが年度内の供給で打ち切られるとの観測が強まっている。また、来年度の国債増発が決まれば、財務省の資金調達コストが抑えられるTBも増額を予想する声がある。
別の国内証券のTBディーラーは、最近のTB入札について、投資家の需要が少なくても積極的に落札する参加者が増えており、利回り水準の低さが業者の在庫増加につながっていると指摘。流動性の低い長めのTBは、市場で売却して相場を崩すと損失が膨らむため、日銀オペに売るしかないとの見方を示していた。
この日のTB市場では、新発1年物の62回債(償還10年10月20日)利回りが0.175−0.18%で推移。国内証券のディーラーは、1年物が売られるのは想定外で、在庫を抱え過ぎている参加者が残存期間の短い在庫から売りを出している可能性があるという。
レポ下げ止まり
証券会社などが国債の資金手当てを行うレポ(現金担保付債券貸借)市場では、2営業日後に受け渡しされるスポットネクスト物が下げ止まった。足元資金が潤沢な一方、資金手当ての需要も強いためだ。
東京レポレートのスポットネクスト物は前日比0.4bp高い0.124%と、7営業日ぶりに上昇した。市場関係者によると、実際の取引でも0.12−0.13%から下がりづらくなっているという。
短資会社の担当者によると、運用資金を足元に待機させている大手銀行の運用意欲はあるものの、日銀が以前ほど潤沢な資金を供給しなくなっており、銀行はレポ金利やTB利回りの目線を上げているという。
レポ取引では、受け渡し日の前日まで資金手当ての需要が多く残っている参加者が目立っており、日銀は翌営業日スタートで期間1−2週間程度の共通担保オペを連日実施している。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920018&sid=aiSS7bB4a1Nc