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http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-12032120091020?sp=true
[ワシントン 19日 ロイター]グラスリー米上院議員(共和党、アイオワ州)は19日、オバマ米大統領の就任から9カ月間の通商政策について「落第点」との評価を下した。
同議員は19─21日の日程で開催中のロイター・ワシントン・サミットで、「学校の授業で何もしなかったら、成績は『F(落第点)』となるだろう」と述べた。
議員の厳しい指摘は、ブッシュ前政権時に署名したパナマ、コロンビアおよび韓国との自由貿易協定(FTA)について、オバマ政権が(批准に向けて)何も行動を起こしていないことに対する共和党議員の不満を反映したものだ。
米政府は2006年11月にコロンビアとFTAに署名したが、国内では賛否が分かれている。
韓国とパナマについては、07年6月にFTAに署名。ブッシュ前大統領は5月に、議会でのFTA承認手続きを進めるため、ペロシ下院議長など民主党指導部と合意を交わしていた。
グラスリー議員は「現在の景気低迷からわれわれを救い出すものがあるとすれば、それは貿易促進だろう。リセッション(景気後退)期にあって、貿易がリセッションからの脱却を助ける場合、何も手を打たずにいるべきではない」と述べた。
また、このところの米ドル安について、米国が経済をコントロールできていないという悪い印象を世界に与えているとして、懸念を表明した。
議員は「われわれは、世界をけん引する機関車の役割を果たしてきた。われわれはこの地位を維持したいか。私はそう思う。それは米経済だけでなく、世界における米国のリーダーシップにとっても良いことだ」とも述べた。
オバマ大統領は昨年の選挙期間中、コロンビアおよび韓国とのFTAに反対する業界団体などと同じ立場を取っていた。ただ、1月の就任後は、両国および議会とともにFTA締結に取り組むことを約束した。
一方、カーク米通商代表部(USTR)代表は先週、米政治雑誌「ナショナル・ジャーナル」とのインタビューで、こうしたFTAを議会で審議するためのスケジュールは特に決まっていないと発言。同代表は、通商交渉は「常に困難だ」として、3国とのFTAにはそれぞれ課題が残っているとの見方を示した。
グラスリー議員は、議会民主党は07年5月にブッシュ政権と交わした合意内容に従っていないとして、非難の対象をオバマ大統領に絞った。
同議員は「カークUSTR代表を責めているのではない」と述べ、ホワイトハウスと民主党が過半数を占める議会が同代表に自由裁量を与えていないと指摘した。
欧州連合(EU)が先週、韓国とのFTA交渉を開始したことを受けて、米政府がFTA締結に向けて動いていないことに対する共和党の苛立ちはさらに強まっている。