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モラトリアム法案最終案 住宅ローンも対象に 銀行丸投げに不安も【産経】
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/091020/fnc0910202158026-n2.htm
2009.10.20 21:56
金融庁は20日、亀井静香金融相が提唱した、いわゆる「モラトリアム法案」の最終案を発表した。中小企業向け融資に限らず、個人の住宅ローンも返済猶予など貸し付け条件の変更の対象とすることを明記。金融機関がこうした要請になるべく応じるよう求めた「努力規定」の内容とした。ただ、金融機関に判断を「丸投げ」した格好で、実際に貸し渋り・貸しはがし防止に効果があるかどうか疑問視する声もある。
これまで「貸し渋り・貸しはがし対策法案」としていたものを「中小企業金融円滑化法案」とした。金融機関に強制的に返済を猶予させるといった当初のイメージは薄れた。平成23年3月までの時限立法で、当初3年とされた返済猶予期間は特に定めない。
申請できるのは、金融機関や大企業の子会社を除く中小零細企業や住宅ローンを抱えた個人。金融機関は銀行や信金・信組など預金取扱金融機関が中心となる。
条件変更は元本・金利とも対象で、融資に政府保証をつける信用保証制度も拡充する方向。金融検査マニュアルや監督指針を改訂し、不良債権基準を緩和するなど金融機関が申請に応じやすい環境も整える。金融機関は実施状況を当局に報告、虚偽報告は罰則規定を設ける。26日に召集される臨時国会で法案を提出、年内施行を目指す。
この日会見した大塚耕平金融担当副大臣は「大企業の状況は改善したが中小零細企業は引き続き厳しい」と法案の意義を強調した。
ただ運用は金融機関にまかされた格好だ。
全国商工会連合会が全国の小規模企業、約700社に行った返済猶予制度に関するアンケートでは、8割以上が導入を期待する結果が出た。一方で「新規融資が受けられなくなる」など不安の声も出た。
政府保証は、損失が出れば国民の税金で穴埋めする。シティグループ証券の野崎浩成氏は「融資回収が困難な企業に条件変更を申請させ、税金に肩代わりさせるモラルハザードが心配」と話している。(藤沢志穂子)