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http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=azh97Ny52bKs
米当局:インサイダー取引で今週にもさらに10人以上検挙へ−関係者
10月19日(ブルームバーグ):米連邦捜査当局はインサイダー取引に関与した証券の専門家少なくとも10人を摘発する計画だ。米ヘッジファンド大手ガリオン・グループ設立者で資産家のラジ・ラジャラトナム被告が先週起訴され、ウォール街を震撼(しんかん)させた刑事事件に一部関連しているという。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
同関係者らが匿名を条件に語ったところによると、2年余りを費やし、インサイダー取引絡みとしては過去最大のおとり捜査に基づいて行われる一斉検挙により、ヘッジファンドの運用担当者や関係者が今週にも起訴される可能性がある。1人の関係者によると、ラジャラトナム被告も一斉検挙の中で今週逮捕される予定だったが、同被告が今月16日にロンドンに向かう航空券を購入した情報を得たため逮捕を早めたという。
ラジャラトナム被告のケースは、共謀者とされる集団内の会話の記録に基づき立件されたもので、米捜査当局が一段と積極的な手法を利用し、ヘッジファンドの膨大な投資の中に隠れた不正取引を突き止めようとしている姿をうかがわせるものだ。同様にタイミングを見計らった株取引に関与した集団を特定するために導入された米証券取引委員会(SEC)の極秘データ分析プロジェクトの結果も追加捜査の軸となっている。一部の捜査はラジャラトナム被告の事件のように盗聴を頼りに進められた。
SECと司法省の報道官はコメントを控えている。
米連邦検察当局は16日、ラジャラトラム被告ら6人をインサイダー容疑で逮捕した。当局はこの事件をヘッジファンドがかかわったインサイダー取引としては過去最大規模だと指摘。ラジャラトラム被告とガリオンは、ヘッジファンドや格付け会社に加え、インテル・キャピタルやマッキンゼー、IBMなどの従業員からの内部情報を得て投資し、最大1800万ドル(約16億円)の利益を不正に得たと検察側は説明している。IBMは19日、ラジャラトラム被告と共謀した疑いで逮捕・起訴されたロバート・モファット被告を一時休職扱いとした。
フォーブス誌の番付によると、スリランカの首都コロンボ生まれのラジャラトナム被告の資産は13億ドルで、世界で559番目の富豪。ガリオンは2000年代の初めごろにはヘッジファンドの資産規模で世界10位内に入っており、08年のピーク時の運用資産は70億ドルだった。
翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:東京 守護 清恵 Kiyoe Shugo kshugo@bloomberg.net Editor: Kanta Watanabe記事に関する記者への問い合わせ先:David Scheer in New York at dscheer@bloomberg.net.
更新日時: 2009/10/20 06:56 JST