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米株上昇のための2つのポイントとは?(KlugView)
2009/10/16 (金) 17:15
10月15日のダウ工業株30種平均(NYダウ)終値は、1万0,062ドル94セントと、昨年10月3日以来の高値となりました。前日(14日)に1万ドルの大台を回復したNYダウは、当初、利益確定の売りが先行しましたが、ニューヨーク連銀景気指数や新規失業保険申請件数が好結果だったこともあり小幅高で終わりました。
NYダウが、金融危機以来の1万ドルを回復し、翌日もその水準を維持できたことで、株式市場には明るさも出てきているようです。14日に発表された米小売売上高も、自動車・同部品を除くコアが前月比0.5%増となるなど、米国景気にも明るい兆しが出ています。このまま、米国株が上昇を続ける、との見方も強まるのかもしれません。
しかし、米国株が、このまま上昇基調を続けると考えるのは、やや楽観的と思われます。米大手企業の多くが利益の点で回復軌道にあるのは事実ですが、利益の源泉となる売上高は、増えるどころか減少しています。いわゆる減収増益です。
減収にもかかわらず利益を増やせるのは、人件費を中心にコストをカットしたためです。米国の失業率が10%に迫っているように、米企業の人員削減が止まる様子はうかがえません。ただ、当然のことですが、企業が人員を削減し続けることはできません。
マクロの観点から考えると、米企業の国内売上高が増える見通しも持ちにくいと思われます。家計は、住宅ローンを中心とした負債の返済を進めており、消費を抑制する動きを続けています。雇用の減少に加え、負債の返済(貯蓄率の上昇)もある以上、個人消費が増える道筋は見出しにくいでしょう。
米企業の売上高が増えるとすれば、米国ではなく他国での売上が増える場合でしょう。BRICsに代表される新興国において米企業のシェアを高めることは可能かもしれません。その場合、ドル安が追い風になります。
言い換えれば、米国株が上昇を続けるのなら、ドル安の進展を背景に米企業が海外売上高を拡大させるシナリオが現実となる場合です。米国株の先行きを考える際には、ドルの行方や米国外の成長率をチェックする必要があるでしょう。
村田雅志(むらた・まさし)
●●●●●●●●●●今日のクイズ●●●●●●●●●●
米国の個人消費が増えにくい理由は?
●●●●●●●●●●クイズの答え●●●●●●●●●●
雇用が減少しているだけでなく、
負債を返済する(貯蓄率を上昇させる)動きを強めているから。
http://www.gci-klug.jp/klugview/2009/10/16/007056.php