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http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-11928120091014
[ニューヨーク 13日 ロイター]米著名エコノミストのヘンリー・カウフマン氏は13日、米連邦準備理事会(FRB)が金融危機への対応で買い入れたモーゲージ担保証券(MBS)の売却を開始した場合、金利が上昇し住宅市場に影響を及ぼすとの見方を示した。
同氏は講演で、FRBが直面している難題は、住宅保有者や金融機関、消費者の借り入れコスト低減に向けた量的緩和措置を市場の混乱や政治的な影響を招くことなく、どのようにして最終的に解除するかだと語った。
また、長期金利を低下させるためにMBSや国債の買い入れなどを実施したため、FRBのバランスシートは約2兆2000億ドル規模に膨れ上がったと述べ、「FRBによる米国債以外の証券の売却は市場によって注意深く監視されるだろう。同時に政治的にも非常に慎重な対応が求められる」と指摘した。
同氏は、FRBがモーゲージ関連証券の保有を最終的に清算した場合、「モーゲージ市場に上向きの圧力を与える見通しで、ワシントンはそれを歓迎しないだろう。住宅セクターはなおさらそうだ」と語った。
FRBは、総額1兆2500億ドルのエージェンシー発行MBSと最大2000億ドルのエージェンシー債の買い入れを目指しており、2010年3月末までにこれを終了する計画。
カウフマン氏は、FRBがモーゲージ関連証券の売却を始めた場合、同等の償還期限の米政府債を買い入れて金利の上昇圧力を相殺しようとするかもしれないと指摘。「ただ、モーゲージ市場への圧力を中立化させるには、政府債の買い入れ規模がモーゲージ債の売却規模を大幅に上回る必要があるかもしれない」との見方を示した。
FRBは3000億ドル規模の国債買い取りプログラムを今月末に終了する計画。