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http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920011&sid=ax0ys_cgeD1E
【世界の金属トレーダー約4000人がロンドンに集結−LMEウイーク】
10月12日(ブルームバーグ):「銅!銅だ!」。リングと呼ばれるロンドン金属取引所(LME)の円形式立会場で、トレーダーが叫んでいる。時刻は現地時間午後4時59分。この日の取引時間は残り60秒だ。青いスーツにピンク色のネクタイ姿の男たちがしかめっ面で指を空中に突き上げ、互いに叫び合っている。
LMEは132年の歴史を誇る世界最大の金属取引所であり、ロンドンで最後のいわゆるオープン・アウトクライ(公開売買方式)の立会場だ。世界に500カ所の指定倉庫を擁し、年間取引高は10兆ドル(約900兆円)。欧州最大の金融拠点の柱の1つであり、その影響力はアフリカ内陸部にまで及ぶ。
コンゴ民主共和国(旧ザイール)のトレーダー、パトリック・ンサンバ氏は、同国各地で男性や少年たちが暗闇の中で崩れそうな穴をはって掘り出した銅鉱石を買い集めている。キンシャサでのインタビューで「われわれにとってはロンドンが相場だ。中国に売る時でさえロンドンが基準価格になる」と語る。
ここ1年間、英国の銀行が救済措置を受け、金融機関は過去最高水準の損失を計上。規制や税制が強化されるなかで、1−9月の金属取引の出来高は0.6%増加した。世界最大の銅消費国である中国の需要拡大に伴い、この間に銅相場は2倍に上昇した。
今週開催される毎年恒例の「LMEウイーク」では、シンガポールやサンティアゴなど世界各地から金属の買い手と売り手がロンドンに集結し、パートナーを探す。LMEの事業の95%以上を国外からの取引が占める。
ライバルは皆無
イタリアのトレント大学のクリストファー・ギルバート教授は、昔ながらの取引所であるLMEだが、依然として有力なライバルはいないと指摘する。
LMEは、工業化が進む英国の金属需要に対応するため1877年に設立された。銅やすずが3カ月先物として取引されるのは、チリからの銅、マレーシアからのすずの輸送に要する期間に由来する。
中国の取引所では国外の投資家が取引することができないため、上海先物取引所との競争は限定的だ。
取引所について研究するギルバート教授は「LMEは最初に値が動く取引所であるという利点がある」と指摘。「上海に出来高が移行する可能性もあるが、それ以外の取引所はあまり成功していない」との見方を示す。
今週は、ロンドン全域のホテルやレストラン、事務所などで朝食から夕食までさまざまな会合が開かれる。
銀行関係者も参加
鉱山会社や製造業者だけが今週の会合に参加するわけではない。ロンドンで取引される金属取引のうち99%を銀行やヘッジファンドなどの投資家が占める。
ギルバート教授によると、LMEは会員によって所有され、大部分が自己管理されている。アルミニウムや亜鉛、鉄鋼などLMEで取引される金属は、投資家に対する持ち高制限がない。指定倉庫のすず在庫の90%以上が現在、1社によって保有されている。
1998年には、銅を買い占めた後、26億ドルの損失を出した住友商事の浜中泰男・元非鉄金属部長が服役した。
この3年後、LMEは電子取引システムを導入。現在は取引の約半分を電子取引が占める。
今年は中国の需要が銅市場の約35%を占めた。1−8月の上海の銅取引の出来高は前年同期比で6倍に増加している。ケーブル・ワイヤメーカー最大手、フランスのネクサンズのバイスプレジデント、クリスチャン・ベルテンジェームソン氏は「差し当たり上海先物取引所がLMEに挑戦する立場になるとは予想していない。25年後にはそうなるかもしれない」との見方を示した。
翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:東京 堀江 広美 Hiromi Horie hhorie@bloomberg.net Editor:Takeshi Awaji記事に関する記者への問い合わせ先:Simon Clark in London at sclark4@bloomberg.netAnna Stablum in London at astablum@bloomberg.netFranz Wild in Kinshasa at fwild@bloomberg.net
更新日時: 2009/10/13 10:02 JST
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(コメント)
なぜ、銅なのか・・・それは電線の材料だから。電線を大量に敷設しているのは中国、銅需要の増加と相場の上昇は本気で中国が内需に投資している証拠です。
そして投機筋の中心は欧州系金融資本であることは想像に難しくない。
中国が嫌うのも結構、だが世界の市場を現在支えているのは中国であることも事実。坊主憎けりゃ袈裟まで憎いとなって目が曇らないように・・・・