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http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920021&sid=aEyLPTjkh3Ho
【ドルへの下押し圧力さらに強まる−各国中銀が準備外貨分散化の動き】
10月12日(ブルームバーグ):過去最高水準の外貨準備を積み上げている各国の中央銀行は、ドルよりもユーロや円を選好する姿勢を一段と強めており、ドルに対する圧力がさらに強まっている。
ブルームバーグのデータによると、各国中銀の外貨準備高は7−9月(第3四半期)に、4130億ドル増の7兆3000億ドルになった。7−9月の増加は、少なくとも2003年以来で最大。
バークレイズ・キャピタルの最新データによると、外貨準備の内訳を発表する各国は4−6月に、新規資金の63%をユーロと円に振り向けている。これは、800億ドル以上の外貨準備高の増加があった四半期の中では最も高い割合となる。
世界の指導者らがドル離れを警告する行動を見せる一方で、オバマ米政権はドル資産購入者の逃避を招くことがない限りは、輸出押し上げと景気回復のために弱い通貨を許容する姿勢を示している。
外貨準備の分散化はドルの反発がすぐには起きないことを示唆するものだ。ドルは過去6カ月に、貿易加重ベースで10.3%下落しており、これは1991年以降で最大だ。
かつて米連邦準備制度理事会(FRB)で調査を担当し、現在はバークレイズ(ニューヨーク)のチーフ米国通貨ストラテジストを務めるスティーブン・イングランダー氏は、「世界の中銀は以前、準備外貨の分散化を口にするだけだったが、今ではより真剣に分散化に取り組みつつある」と指摘。
「本当にドルから離れつつあるようだ」と話した。
同氏はリポートで、各国中銀のドル離れの傾向は7−9月(第3四半期)に「加速した」と結論付けた。
FRBの政策転換
フランクフルト・トラストの資産配分責任者、クリストフ・キント氏は各国中銀のドルを敬遠する動きについて、FRBが金利引き上げを開始すれば反転する見通しであり、一時的なものだとみる。
同氏は「FRBの金融政策が方向転換すれば、準備外貨としてのドルへの認識も変わるだろう」と述べ「分散化は米国やドルの低調な見通しよりも、リスクの集中を低下させることとの関連が強い」と説明する。
各国の新規の準備外貨に占めるドルのシェアが低下しているのは、米国資産のパフォーマンスが他国に後れを取っていることの反映でもある。
ブルームバーグが調査する世界82カ国の指標株価のうち61が米のS&P500種株価指数を上回る値動きを見せている。
S&P500は今年の上昇率が18.6%。これに対しブラジルのボベスパ指数は70.6%、香港のハンセン指数は49.4%それぞれ上昇している。
またメリルリンチの指数によれば、米国債の年初来のリターンは利子の再投資分を含めてマイナス2.4%なのに対し、新興市場国のドル建て債券は27.4%のプラスとなっている。
今年6月末時点で2兆1000億ドルの外貨準備を有する中国は、米国債8000億ドルを持つ。中国は準備外貨の内訳を公表していないが、バークレイズのイングランダー氏は「中国が他の国とさほどかけ離れたことをやっていないと考えれば」、ドル離れの傾向は明白だと語った。
翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:東京 角田 正美 Masami Kakuta mkakuta@bloomberg.net Editor:Masaru Aoki記事に関する記者への問い合わせ先:Ye Xie in New York at yxie6@bloomberg.net;Anchalee Worrachate in London at aworrachate@bloomberg.net
更新日時: 2009/10/12 12:50 JST
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(コメント)
この報道で気をつける点はただ一点。
米国が金利上昇期に入ったときに、ドル相場がどうなるか。
この問題を置き換えると次のような言葉になる。
米国の方が欧州やアジアよりも先に成長軌道(景気回復)に入る事ができるか。
ただこれだけ。