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http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-11908620091013
［ロンドン １２日 ロイター］ブラウン英首相は１２日、最大野党の保守党が計画する金融・財政支援策の解除は景気回復を妨げるとの見解を示した。
来年５月に実施される見通しの総選挙を控え、ブラウン首相率いる労働党と保守党はいずれも、経済のかじ取りと巨額の赤字削減で信頼できる計画を示そうとしている。
首相は財界人に向けた講演で「わたしが警告しているのは、金融・財政刺激策を一夜にして解除できる、刺激策全体を今解除できると信じている人がいるが、そのようなことをすれば問題を抱えることになる」と指摘した。
保守党のキャメロン党首は前週、インフレの高進を回避するため、イングランド銀行（英中央銀行）による景気支援措置を早期に停止するべきだとの見解を示した。
ブラウン首相はまた、政府債への需要は今後も引き続き強いとの見通しを示し、今後４年間に財政赤字を半減させる対策の一環として、向こう２年間で１６０億ポンド（２５３億８０００万ドル）の資産売却を計画していることを確認した。
英国経済は、英中銀による１７５０億ポンド規模の資産買い入れプログラムや政府の景気支援策により、深刻なリセッション（景気後退）から徐々に脱却しつつある。
アナリストは英中銀が量的緩和を近く停止するとみているが、回復への強い逆風を踏まえると、いつ刺激策を実際に解除し始めるかをめぐっては意見が分かれている。
ブラウン首相は「英中銀がある時点でそうするように金融緩和の停止を決定するとき、われわれはそれを支持できると確信している」と語った。
首相はまた、「債務問題に対処するため、資産を売却する計画だ」と述べ、「１６０億ポンドの資産を向こう２年間で売却する」方針を示した。英財政赤字は今年、対国内総生産（ＧＤＰ）比で１２％を上回る見通し。
売却される資産にはブックメーカーのトート、英国とフランスを結ぶ鉄道、学生ローンのポートフォリオ、欧州のウラン濃縮会社ウレンコの英政府保有株などが含まれている。
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