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http://www.ashisuto.co.jp/corporate/totten/column/1190229_629.html
Date : 2009年07月10日
先日発表された内閣府の調査で、景気の悪化が家計に影響を及ぼしている実態が明らかになった。消費減少の理由に回答者の半分以上が仕事や所得不安を挙げたという。しかし調査をするまでもなく、これは多くの勤労者が実感していることであろう。
(ビル・トッテン)
ヒトラーの経済手法
安定した物価、雇用と暮らしていける賃金、破綻しない年金や健康保険制度、犯罪のない安全な社会、これらはほとんどの人が望む社会像である。また、空気や水、森林や河川といった自然環境を企業の利益よりも優先する政府も欠かせない。
ここまで書いて日本の現状や与党政府の政策がここに書いたこととあまりにも違うために、これはユートピアで非現実的なのだろうか、という気持ちになる。しかしあまり知られていないが、これを実現した政府があった。第二次大戦前、ヒトラーの国家社会主義ドイツ労働者党だ。
ドイツは第一次世界大戦後、多額の賠償金を課せられ、そこに大恐慌がおきてインフレになり、失業者は700万人を超えた。1933年、国にはお金がなく、また国際金融機関から借りることもできない中でヒトラーが行ったのは、簡単にいうとドイツ人の労働価値を基に銀行制度を作り、負債のつかない国債を政府が発行することだった。つまり政府が利子のつかないお金を創出した。そして公共事業を行って仕事を創出し、政府のお金を給与として支払った。国民に購買力がつけば経済は回り始める。こうして失業軽減とともにドイツ経済は徐々に回復したのである。
また経済封鎖を受けていたためドイツはシンプルなバーター貿易をおこなった。作った製品を海外の食糧と直接交易することで銀行からお金を借りる必要がないため、債務も貿易赤字も発生しなかった。
これをもし他の国がまねして、政府が貨幣を創造し、国民のための良い社会を作るようになれば、お金を創造し利子を得ている金融資本家の存在を脅かすことになるだろう。だからヒトラーをけしかけて第二次世界大戦が起きたのかどうかはわからないが、私が言いたいのは、一部の富裕層ではなく大多数の国民を豊かにする経済は決してユートピアではなく実現可能ということだ。農業や食糧政策、労働者の福利厚生や待遇の改善、環境問題、廉価な住宅、医療や教育の無料化、破綻しない年金、ヒトラーはこれらを提供したからである。
もちろん私はヒトラーの崇拝者ではないし、ナチスの行為は許されるものではない。しかし同時に、アングロサクソンは自らを聖人として描くために、実物以上にヒトラーを悪魔化しているとも思う。
植民地にしたアフリカやアジアでヨーロッパ人が行ったこと、イギリス人が過去1000年にわたりアイルランドでしたこと、白人による北米先住民族の大虐殺、アメリカが1940年以降、日本、朝鮮半島、ベトナム、セルビア、アフガニスタン、イラクで行ったこと。そしてアメリカの支援でイスラエルがパレスチナやレバノンで行っていること。敵を100%悪人にし、自分たちを聖人に描くことは欧米のプロパガンダの常套手段なのである。
一部の富裕層でなく多くの国民を幸福にする政策はある。世界的な不況のなかで、ヒトラーの経済手法を精査してみることは無駄ではないだろう。
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