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スティグリッツ教授:銀行ストレステスト、健全性反映しているか疑問 10月7日
(ブルームバーグ):
ノーベル経済学賞受賞者のジョゼフ・スティグリッツ教授(コロンビア大学)は7日、金融システム全体で実施されたストレステスト(健全性審査)の結果は、銀行業界の健全性の度合いを正確に反映していない可能性があると指摘した。
同教授はダブリンでインタビューに応じ、「ストレステストの結果を信頼してよいのかという疑問がある」として、「ストレステストが終わったときに、銀行が不合格だと当局が発表すれば、パニックを引き起こしただろう」と指摘した。
先週公表された欧州連合(EU)のストレステスト結果は、リセッション(景気後退)が深刻化しても域内の大手銀行が乗り切れるとの結論を下した。
2009、10年経済についてのEUの現在の予想の下では、域内の大手銀22行は平均で中核的自己資本(Tier1)比率が9%を大きく上回り、6%を下回るところは1行もないという。審査対象行の名前は公表していない。EU当局は5カ月にわたりストレステストを実施した。
スティグリッツ教授は「ストレステストは皆が合格することを目指して設計されているのではないかと不安になる」と述べた。一方で、テストは「市場を幾分、安心させたようだ」として、銀行が「ストレスの大きいシナリオはともかく、少なくとも普通のシナリオは乗り切れることが分かったことは、驚くほどの安心感を与えた」と語った。
同教授は、「銀行セクターの問題点はレバレッジが高いことだ。欧州では恐らく米国以上にその傾向が強い」とし、「資産価値が、銀行の純資産額をゼロにしてしまうほど低下することはあり得る」と指摘した。
米国のストレステストでは10金融機関が、合計746億ドルの増資が必要と判断された。欧州当局者らはEUのテストの方法は米国とは異なると述べている。
スティグリッツ教授はは「恐らくは大半の、あるいはすべての銀行を破たんさせるべきだった」として、「常に市場経済を支持してきた人々が、突然に資本主義のルールを一時停止させたのは皮肉なことだと思う。これは経済の機能を大いに阻害する。経済を歪める行為だ」と語った。
同教授はまた、現在の金融政策について「できることのほぼ限界に達した状態だ」と指摘。危機対応の「主なてことして、財政政策が必要だ」と述べた。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920008&sid=aVVx7B.RU_Sk
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