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「2025年までにトヨタの牙城を崩す」天才投資家バフェットが肩入れする中国企業の野望
http://www.asyura2.com/09/hasan65/msg/297.html
投稿者 gikou89 日時 2009 年 10 月 05 日 12:53:25: xbuVR8gI6Txyk
 

(回答先: 民主の経済政策 G7冷淡 藤井財務相デビュー演説 質問ゼロ 投稿者 gikou89 日時 2009 年 10 月 05 日 12:50:04)

http://moneyzine.jp/article/detail/175341

海外企業への投資に慎重な天才投資家ウォーレン・バフェット氏がある中国の電気自動車メーカーの株式を大量に購入した。トヨタを脅かす中国企業とは・・・

バフェット氏が珍しく国外企業へ投資

FX会社最新順位と比較 ウォーレン・バフェット氏と言えば、世界で2番目の大富豪である。個人の純資産は620億ドル(約6.2兆円)。世界最大の投資持株会社バークシャー・ハサウェイの会長兼CEOを務めている。「バリュー投資」と呼ばれる独自の投資哲学で知られ、ビル・ゲイツ氏に次ぐスーパーリッチでありながら質素な生活を信条とし、日本をはじめ世界中から尊敬を集めている。

 多くの人々から敬愛の念を込めて「オマハの賢人」とも呼ばれている。ネブラスカ州オマハで生まれ育ち、自らの会社もオマハに設立したバフェット氏は毎年この町で株主総会を開くのが習わしである。世界中から3万人を超える株主が集まり、天才投資家から知恵と元気を授けてもらうことを楽しみとしている。

 バフェット氏は今年79歳であるが、実は彼を半世紀以上に渡り支えている共同経営者チャーリー・マンガー氏こそバフェット氏を今日の地位に押し上げる上で欠かせない役割を果たしてきた人物に他ならない。マンガー氏もオマハ生まれで、現在85歳。二人とも株に投資をするのではなく、企業に投資をするというプリンシプルを大事にしている。

 この二人が現在熱い関心と期待を寄せているのが中国の電気自動車メーカー「BYD」である。最近国連が主催した気候変動対策サミットにおいても明確に打ち出されたように、世界の環境やエネルギー問題の克服にとって中国がどのような対応策を講じるかが極めて重要になってきている。

 胡錦濤国家主席は温室効果ガスの削減に向けて様々な取り組みを約束してはいるが、具体的な削減目標を明らかにはしていない。とは言え、国内の環境エネルギー対策にこれまで以上に真剣な姿勢を見せ始めた。

ジャック・ウェルチ氏とトーマス・エジソンを合体させたような人物
 そんな中、広東省に本社を構える電池メーカーから自動車メーカーに転身しつつあるBYDがバフェット氏とマンガー氏のアンテナに引っかかった。

 2008年9月、バフェット氏はこのBYDに対し、2億3000万ドルを投入し同社の株式約10%を取得したのである。それまでバフェット氏は海外企業に対する投資には極めて慎重な姿勢を保ってきた。ところが、最も信頼する共同経営者のマンガー氏から「BYDこそ中国と世界の未来を変える可能性の高いトップ企業だ」と報告を受け、バフェット氏は世界の投資家が皆驚くような投資判断を下したのである。

 BYDはBuild Your Dreams の略称である。マンガー氏に言わせれば「創業社長の王伝福氏はGEの中興の祖といわれたジャック・ウェルチ氏と発明王トーマス・エジソンを合体させたような人物」とのこと。

 1995年に設立された若い会社であるが、現在すでにリチウムイオン電池のシェアーでは世界第2位の地位を占め、特に携帯向けに関しては世界第1位に躍進しているほどだ。従業員は13万人を超え、生産拠点もハンガリー、ルーマニア、インドへと拡大中である。

 設立当時、リチウムイオン電池は日本企業のシェアーが圧倒的に大きかったが、王社長は生産工程を徹底的に細分化し、コアな設備だけを自社開発した。それ以外はすべて中国の安価な労働力を使うという戦術で生産コストを4割以上も削減したのである。1997年に起きたアジアの通貨危機がきっかけとなり価格競争の波が押し寄せた機会をとらえ、三洋や松下など日本企業を追い抜き、瞬く間に世界ナンバー1に躍り出た。

飛ぶ鳥を落とす勢いで急成長を遂げている「BYD」
 BYDの拡大路線は電池業界にとどまらず、2003年には地元の中小自動車メーカーを買収し、電池の開発メーカーとしての強みを生かし、電気自動車の開発に乗り出したのである

おりしも、中国政府は国産自動車メーカーの育成に本腰を上げて取り組み始めた矢先であり、電気自動車やハイブリッド車の研究開発には資金面での援助を惜しまないことになった。こうした中国政府の産業育成政策はBYDにとって願ってもない追い風となっている。2008年には、BYDは満を持してF3DMと呼ばれるセダンを国内で売り出した。

 そうした積極的な研究開発と市場参入の動きに着目したマンガー氏はバフェット氏を説得し、この新興自動車メーカーに対する本格的な投資を促したのである。自らも納得したため、バフェット氏はBYDの25%の株式を取得しようとしたが、交渉の結果10%で折り合った模様である。

 しかし、この投資によりバフェット氏の会社は投資後わずか1年で8億ドルもの利益を稼ぎ出すことができた。もちろん、王社長も世界の大富豪400人のリストに名前を連ねるまでになったことは言うまでもない。

天才投資家が肩入れをした直後から同社株は急上昇
 強気の王社長は環境、省エネといった世界的潮流の追い風を受け、今後の事業展開に大きな自信を見せている。世界最大の自動車市場となった中国で2015年にはナンバー1の座を目指すと言う。2009年の売上台数の目標は40万台だが、2025年には1000万台の販売達成の目標を掲げている。

 BYDはまさに飛ぶ鳥を落とす勢いで急成長を遂げているわけだが、外見上はトヨタのエスティマのコピーではないかとか、ポルシェのカイエンを真似しただけではないかといった批判の声にもさらされている。たしかにデザイン力に関しては世界の水準にはまだ達していないといわれても仕方がない。

 しかし、天才投資家バフェット氏が肩入れをしているという報道がなされた直後から同社の株はウナギ登りで急上昇を遂げており、資金面でも大きな余裕をもったBYDが自前の設計デザインで大きな前進を遂げるのは時間の問題であろう。

 2009年1月のデトロイトでのモーターショー、4月の上海でのモーターショーのいずれにおいてもBYDは自前の電気自動車を精力的に出展した。2009年中には家庭用電源で充電できるプラグインハイブリッド車を製品化すると発表している。さらにはドイツのフォルクスワーゲンと電気自動車の研究開発面で戦略的な提携を発表した。

 そうした積極姿勢を好感し、バフェット氏は毎年恒例のバークシャー・ハサウェイの株主総会の会場でBYDのデモ車の展示を行った。自らが試乗し、その感想を聞かれるや「すばらしい乗り心地だ。このまま運転し、女の子を2〜3人ひっかけてこようと思った程だ。中国はこれから最も投資活動が期待できるマーケットになるだろう。中国の成長は始まったばかりだ。数年前までBYDという会社の存在すら知らなかった。今後は中国での有望企業の発掘に積極的に取り組みたい。今後10年で中国の株式市場は必ず世界の頂点に達する」と語った。

 また、バークシャー・ハサウェイの副会長でもあるマンガー氏も「中国は世界で最も頼りがいのある金融システムを生み出している。現在の実力はまだまだ世界レベルではないが、今後最も確実な発展が期待できる。中国は米国債を大量に保有しているが、アメリカ経済の先行きを見通し、こうした米国債をより有効な新産業の開発にシフトすべきだと考え始めており、それは正しい判断だといえよう」とバフェット氏と歩調を合せる。

史上最高齢にして最強を誇る投資家チーム
 バフェット氏とマンガー氏の「史上最高齢にして最強を誇る投資家チーム」にとって中国のBYDは新たな時代の頼もしい市場の牽引車と映っているようだ。バフェット氏の会社からは数多くのヘッジファンドが株主としてその恩恵に浴している。ニューヨークに本拠を構えるヘッジファンド、アクアマリン・ファンドもそうした1社である。
 

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