★阿修羅♪ > 国家破産65 > 183.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
先週末から昨日にかけて金利政策が正常に戻るまでには時間が掛かるという事でドルが売られ、昨日の東京株式市場では一時88円台前半まで円が急騰しました。株式市場もこれに答える形で急落したわけですが、この円高の主因はドルの政策金利の据え置きと同時に、民主党政権が円高に肯定的であるという事を理由に、投資家がどこまで円高になるかを試しているなどという解説が目立ちました。
確かに目先の値動きで利幅を稼ぐディーラー筋等にとっては、そういった理由を語る人も居る事でしょう。しかし、値幅があればそれで良い職業でもあるため、そこから聞こえる話しなどというものは、あくまでも結果に対する適当な回答であり、それが市場の動きをそのまま表したものではない事が多いと思います。多くのディーラー等の証券関係者に求められる能力は、市場解説ではなく、あくまでも売買による益だし能力なのです。
まあ、自分の顧客を納得させる解説をしなければ、投資資金も逃げてしまうでしょうし、証券会社にとっては市場解説能力は必要なものかと思いますが、視点が顧客を納得させるという所にあるため、その解説の内容は時として必要なものを隠してしまう事もあるのではないかと思うのです。
今回の円高でありますが、超目先という意味では民主党がどこまで円高を容認するのだろうというテストの意味もあるのかもしれませんが、基本的には米が国債を大量に発行し続けると同時に、ドルを刷り続けている事が原因であるのです。確かに民主党は円高になっても介入しないというような発言をしておりますが、それだけを理由にいたずら出来るほど為替は甘くないといえるでしょう。
そもそも米の政策において起こっている円高でありますが、最終的には70円をも割るであろうという予測はしておりますが、あまりに急激であるならば、それは日本の産業が壊滅的ダメージを負ってしまうと思いますし、流石にそれは起こらない事でありましょう。しかし、ドルを刷らねば米国債は捌ききれないわけですから、これからも国債を発行し続ける限りはドルも刷らねばならないはずなのですが、FRBは10月末でそれを止めると言っているのです。
もし、単にドルを刷るのを止めるとしたならば、明らかに米国債は値下がりするはずであり、金利は上昇しますし、利払いが増大しますのでドル売りは加速する事となります。国債の発行が続く限りはドルも刷らねばならないはずなのですが、どうしてそれを止めると言っているのでしょうか。亀井さんの様に単にパフォーマンスなのか、それとも何か手が有るというのか・・・。
単純に考えてドル高になる為の材料は、皆さんご承知の通り戦争という情勢不安です。最近イランが中距離ミサイル実感をしたり、ウラン濃縮施設を作ったりと、明らかにイスラエルを標的とした強硬姿勢をとっております。当然イスラエルもはらわたが煮えくり返っている状況であり、正に一発触発の状況であるといえるでしょう。イスラエルとイランが戦争をするならば、当然米もその戦争に参加する事になるはずですし、ドルも買われる事となります。一方的なドル安は、戦争によって止められるという事になるのかも知れません。
あくまでも想像の範囲の話しですが、現状から未来を予測するならば、今のところはこんなシナリオ位しか見えてきません。単にドルの増刷を止めるだけであるならば、その先に待っているのは本当に悲惨な世の中です。まあ、戦争になっても悲惨な世の中になりますが、少なくともユダヤは大儲けする事でしょう。そして、立ち回りさえ失敗しなければ、一般人も何とか生き残る事は出来るはずです。ダメだダメだと嘆き、資金繰りに明け暮れていても未来は開けないのです。
ただ、あくまでも流れを見極め、確信が持てるまでは無理な行動をしない事です。今は何が起こるかをしっかりと見極めるべき重要な時であり、無理に行動する時ではないだろうと考えております。チャンスが来るまで待てるのが個人投資家の強みなのですから、チャンス!と思う事が起きるまではあらゆる事を想定し、何が起こっても驚かないような姿勢で取り組んでいくようにしたいものです。(執筆者:S氏<日本株第1号、カリスマブロガー>
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0929&f=business_0929_045.shtml
==================================================================================================
コメント
自民党前政権と民主党新政権と閣僚の質および労働体質が大きく違うように見えます。
まず第一に政治家自ら発言し、仕事を自らしようとしています。発足早々、政治家からいろいろ発言されていますが、それを実行するには、政治家自身が、ハードなスケジュールでおこなわなければなりません。たぶん、従来のお客さん大臣とは打って変わるような業務を今こなしているように感じています。
しかし、本来はそのことが古来の日本人の姿なのかもしれません。
このような仕事振りを若者に意識つけることによって、勤労精神というものが植えつけられるのではないでしょうか。
民主党の政策はある程度正しい方向に向いているとは感じていますが、大事なのは今現在ということです。
藤井財務大臣の発言は、今、現在を理解していないともいえます。このことが、他の民主党の閣僚に悪影響を与えているのかもしれません。
消費者物価指数が4カ月連続下落と報道されましたが、消費低迷で商品の値下げ競争がおきていると状況で、たとえ円高で輸入品が安く仕入れできたとしても消費に力がなく、企業の利益が細くなります。かつ、輸出業者は、たとえ仕入金額が下がろうとも、トヨタ自動車のプリウスが値上げしたように、海外の消費力が弱い時の値上げという悪循環にはいります。
先日の連休のNY市場は、当初上昇し、その後下落しましたが、東京市場は、その上昇にのれず、下落につきあい、藤井財務大臣の身勝手な発言でさらに上昇力をそぎ落とされたという状況です。
二日間で500円日経平均が下落というのは、明らかに藤井財務大臣の発言が原因でしょう。
今回の相場の不安要因は、JFKといわれていますが、Kこと亀井金融大臣は、日本の経済力を取り戻すには中小零細企業を見捨てることではないと言っているとも感じられ、大手企業、金融機関を助けるだけが日本の経済力を強くすることではないといっているのではないでしょうか。中小企業にしても黒字倒産をする状況を批判しているのであってマスコミが批判していることとは違いように感じます。
また、金融機関の株下落は、亀井大臣の発言も少しは影響していると感じますが、大きな要因は別の所にあるのではないでしょうか。野村証券が何故この時期に大幅増資をしたのかよく検討してみることかもしれません。
ただ、今回の円高は、やはり藤井財務大臣の発言が大きく、今後藤井財務大臣の考えに市場がどう挑戦するかという動向となるのかもしれません。
藤井財務大臣は、官僚に踊らされ、市場に試されるという状況を自ら作ってしまったようです。
本格的なドル暴落は、米国債の暴落とセットとなった時に起こるのではないかと感じていますので、今回の円高は、介入を試す動きとなるのかもしれません。
しかし、介入をするということは、藤井財務大臣にしては恥の上塗りとしてマスコミに揶揄されるかもしれません。
鳩山総理は、ここ最近外遊日程が目白押しのように感じます。たしかに外交も大事ですが、ここ年末までは、国内危機の方を重視したほうがいいのではないでしょうか。
経済にうとい政権であることはわかるのですが、もしこの半年間でさらなる危機がきたならば、民主党は、政権が持たないくらい反発を有権者から受けます。
そのことを理解している民主党議員はいるのでしょうか。