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オリジナル投稿----【金融野獣"カネゴン"を封じ込め、国民の財産を防衛する為にトービン税、有価証券取引税を推進せよ!!!!】
G20でトービン税について協議される事になりましたが、その重要性があまり知られていないようなので、その概要をここに投稿します。
トービン税は、ひとことで言えば、ヘッジ・ファンドや金融資本が為替市場で相場を操縦する為の手段である「多額」の資金を用いた「短期の高頻度取引」に課税する事で投機的な短期取引を制限しようとするものです。
トービン税は「アニマル・スピリット」に冒され、野獣「カネゴン」になってしまった金融資本の活動を制限する事ができる画期的な税制です。
1.トービン税(Tobin Tax)と投機筋
トービン税は投機目的の短期的な通貨取引を抑制する為に全ての国際通貨取引に低率で課税するというものです。
1972年にノーベル経済学賞受賞者のジェームズ・トービン氏が提唱した税制度で、1994年のメキシコ通貨危機以降、注目を集めるようになりました。
トービン税については「技術的に困難」とか「机上の論理」という批判がありますが、これを導入する事で投機的な為替取引を抑制することができるとされています。
トービン税は、投機的な短期の資金移動を制限する為に、すべての「外国通貨取引に低率で課税」します。
結果的には人為的に「相場を作る為のコスト」が上昇し、投機筋の「操作」による相場の短期的な急変動が抑制されます。
ヘッジ・ファンドや金融筋による為替操作(操縦と言っても良いでしょう)は短期に大量の資金(ほんどの場合、レバレッジがかかっています)を投入する事で作り出されます。
※要するに「頭ではなく、力づく」で相場を作り出しています。
彼らは、短期(株式市場などでは1秒間に数百〜数千回もの頻度)に高頻度で売買を繰返し行う事で、相場を作り出します。
※例えば米国の投資銀行が株式市場でやっているHFT//高頻度取引(high frequency trading)を思い出して下さい。
100万ドルの一回の売買では相場が動かなくとも、100万ドルの売買を一定方向に向けて、数秒から数分間の短時間で続けて1000回おこなえば、為替相場は間違いなく動きます。
しかし、100万ドルの取引一回当たり0.01%の取引税がかかったらどうなるでしょうか・・・・・・。
1回で100ドル、1000回では10万ドルとなり、実に10%が税金で無くなります。これは投機の為に多額の資金で短期売買を繰り返すヘッジ・ファンドや強欲金融資本(カネゴン)は動きにくくなります。
このように、1回の取引では無視できる程に低い税率でも、短期(場合によっては秒間に数千回もの売買を繰り返す)に高頻度で売買を繰り返えす取引(例えば米国の投資銀行がやっているHFT//高頻度取引(high frequency trading)など)を為替市場で行えば、とてつもない税金がかかる事になります。(財務省さん、税源・財源はここにありますよ・・・・)
事実上、短期的な投資収益(相場操縦によるもの??)の為に頻繁に資金を移動させればさせるほど、事実上税率が高くなり、金融資本やヘッジ・ファンドの投機的な取引による相場の急変動を防ぐ事ができます。
一方、工場を作るとか、会社を設立するなどの直接投資はそのほんどが長期投資であり、超低率の課税のままで、かつその回数も非常に少なく、実質的な影響は無視できる程になり、投機的に短期に大量の資金を投入し、高頻度で売買する投機者(スキャルパー)だけが直撃されることになります。
最近の通貨取引、国際間の金融取引は年間300兆ドルにも及ぶと言われており、一日当たりでは、1兆ドル強が売買されていると言われています。
しかし、その取引の実に90%以上が投機的な短期取引とされており、コンピュータを使ったHFTなどによる取引を封じ込め、ファンダメンタルやトレンドにもとづいた取引を中心にする為には有効な手段と言えるでしょう。
2.市場から投機的な取引を撲滅するためには
トービン税の考え方は何も古いものではありません。
過去には日本でも有価証券取引税といって株式市場での取引について一律に低税率で課税される制度が存在していました。
ただし証券会社の自己売買は除外されていたようですが・・・・・・・・・・これも課税する必要があるでしょう。
金融自由化の過程で有価証券取引税は撤廃されましたが、振り返ってみれば、市場の安定に一役買っていたような気がします。
(少なくとも昔は東芝などの超大型株が仕手株のように激しく上下動する事はありませんでした。)
日本の株式市場も相場を安定させ、中・長期的なファンダメンタルに基づいて価格が形成されるようにする為には、株式の現物取引だけでなく、先物、オプションなどの取引に対しても低税率で「課税」すべきでしょう。
理論価格(本当にそれが正しいのか誰も証明できない)に収斂させる為と称してヘッジ・ファンドが空売り攻勢をかけて相場を暴落させ、底値で買いあさる事ができるのも、「短期多頻度の投機的取引」に課税しない為です。
3.余分な意見
事実上、外貨準備はヘッジ・ファンドや通貨の投機筋から自国の通貨を防衛するたの軍資金の役割をしてきました。
投機筋の動きを封じて為替相場を安定させる事は、通商・交易を安定化させ、トヨタやキャノン等の輸出企業の経営を安定にも寄与します。
トヨタの奥田なんぞは新自由主義に入れ込んで自由放任と言う名のルールなき弱肉強食市場を作る事に寄与した挙句に、投機筋の作り出した円高に苦しめられているとは・・・・・・・・馬鹿
4.最後に一言
マックス・ウェーバーは書籍「プロテスタンティズムと資本主義の精神」の中で単に金銭を儲け、自分だけが裕福な生活を志す者を「幸福主義」と呼んで軽蔑しました。
事業を営む最終目的は利益を得る事ではなく、蓄積した富は社会の変革や人類社会への貢献という「高度な欲求を実現する為の手段」と言うのが資本主義の精神だと思っていましたが・・・・
「アニマル・スピリット」などと言う強欲金融ブルジョワの「宣伝文句」に洗脳され、ただひたすらにカネ儲けだけを考え身も心も「カネゴン」になってしまった金融資本を退治する為には「アニマル・ハンター」が必要なのだ。
野獣死すべし・・・・
5.関連投稿と憎まれ口
【金融サミットで「トービン税」協議、声明に盛り込む公算=G20筋】----(ロイター)
http://www.asyura2.com/09/hasan64/msg/596.html
投稿者 ミスター第二分類 日時 2009 年 9 月 19 日 20:32:47: syFUAx3Wc1pTw
【カネゴン】: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%8D%E3%82%B4%E3%83%B3
カネゴンとは、特撮テレビ番組『ウルトラQ』に登場した架空の怪獣。
別名「コイン快獣」。お札や硬貨を主食としており、常に食べ続けていないと死んでしまう。(※転載者:注//毎日1億円以上のお金を食べ続けないと死んでしまうと言われている。)
その特徴的な容姿とあまりにストレートなネーミングから、日本では非常に知名度の高い怪獣であり、『ウルトラQ』をリアルタイムで知らない世代にもよく知られている。
デザインモチーフは貝、飛び出した目玉、頭部形状、皮膚の質感に特徴が見られるが、元々の貨幣が貝であった事から着想されたと思われる。