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ポンドが下落、英金融不安で売りが加速―対ユーロで4カ月ぶり安値 9月18日
(ブルームバーグ):
東京外国為替市場では英ポンドが下落。英金融ロイズ・バンキング・グループの健全性に対する懸念を背景にポンド売りが加速した。
ポンドは対ユーロで一時、1ユーロ=0.90114ポンド付近まで値を下げ、約4カ月ぶりの安値を更新。対ドルでは1ポンド=1.6400ドルを割り込み、一時1.6297ドルと今月4日以来の安値を付けた。
朝方はドル売り基調が続くと思われていたが、ロイズが政府資産保証からの脱却を断念するとの英紙デーリー・テレグラフ(オンライン版)の報道が流れると、相場はポンド売りに焦点が移った。結果的には、ドル安の流れに一服感が出た。
野村証券金融市場部の高松弘一エグゼクティブマネージャーは、日本の連休を前に持ち高を調整したい向きもいたとみられ、英金融大手の話題でポンドが売られたこともドル買いの1つのきっかけになったと説明。ただ、「大きなトレンドがドル売りということは変わっていない」と言い、ユーロ・ドルやドル・円は持ち高の調整をしながらドルの下値を試す展開が続くとの予想を示した。
英金融不安
英紙デーリー・テレグラフは17日、ロイズが英金融サービス機構(FSA)の厳格な健全性基準を満たせるだけの十分な増資計画を提示できず、財務省の資産保証スキーム(APS)からの脱却を断念せざるを得なくなったと報じた。ロイズは18日、資産保証をめぐって依然として英当局と協議中だと発表した。
三菱UFJ銀行金融市場部為替グループ次長の星野昭氏は「市場は各国中央銀行の出口戦略に注目しているが、英国中央銀行の緩和政策からの脱却は市場期待より遅れそうだ。ポンドなど出口政策の遅い国の通貨には潜在的な下押し圧力がかかり続ける」と指摘している。
オーストラリアのウエストパック銀行は、今後ポンドが下落し、イングランド銀行(英中央銀行)は資産購入プログラムを拡大する公算が大きいとの見方を示した。英国の経済指標がリセッション(景気後退)からいまだ脱却していないことを示唆しているためという。
ドル安一服
ドルは今週、ユーロやオーストラリア・ドルなどに対して年初来安値を更新する展開が続いたが、週末を控えたこの日の東京市場ではドル買いが優勢となった。
前日に約1年ぶりのドル安値、1ユーロ=1.4767ドルを付けたユーロ・ドル相場は一時、1.4679ドルまでユーロ売り・ドル買いが進行。また、この動きにつられる形で、ユーロ・円相場も1ユーロ=134円台前半から133円台後半までユーロが軟化している。
ドイツ証券の深谷幸司シニア為替ストラテジストは、「米指標も全般的に強めで、『リスクテークでドル売り』という相場をずっと続けてきたが、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)をにらむとなかなかドル売りとばかりも言っていられなくなる」と語る。
一方、ドル・円相場は1ドル=91円ちょうど前後から一時、91円台半ば付近までドルが強含む場面も見られたが、クロス円(ドル以外の通貨の対円相場)での円買いにドルの上値が抑えられ、その後は91円前半まで値を戻している。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003017&sid=a_Yjww8ym2II&refer=jp_news_index