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【汚名返上したCDS−リーマン破たんから1年、投資家の信頼感は回復】---ブルームバーグ記事とデタラメでインチキな解説
http://www.asyura2.com/09/hasan64/msg/567.html
投稿者 ミスター第二分類 日時 2009 年 9 月 17 日 14:14:15: syFUAx3Wc1pTw
 

【汚名返上したCDS−リーマン破たんから1年、投資家の信頼感は回復】---ブルームバーグ記事とデタラメでインチキな解説

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003001&sid=agAjNNKCxKI0&refer=commentary

【汚名返上したCDS−リーマン破たんから1年、投資家の信頼感は回復】

9月16日(ブルームバーグ):米投資銀行リーマン・ブラザーズ・ホールディングスの経営破たんから1年。クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)は災難をもたらす取引との汚名を返上し、むしろ市場の信用回復に一役買っている。

 クレジット・デリバティブズ・リサーチが集計するCDS指数によると、米ゴールドマン・サックス・グループやバンク・オブ・アメリカ(BOA)を含む14の大手デリバティブ(金融派生商品)ディーラーの債務を保証するコストは過去半年で66%低下。
 米国が1945年以来最も緩慢な景気回復となるなか、企業のデフォルト(債務不履行)に備えて信用を取引するCDS市場では、投資家信頼感が2008年6月以来の高さとなっている。

 CDS取引は、大手ディーラーだったリーマンが破たんし、保険会社アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)も政府救済を受けたことで信用が逼迫(ひっぱく)し、1930年代以来最悪の金融危機を悪化させる要因となった。
 ウォール街は現在、ガイトナー米財務長官がニューヨーク連銀総裁だった2005年に着手し始めた市場の透明性を向上させる改革に自ら取り組んでいる。

 米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスのシニアアナリスト、アレクサンダー・ヤボルスキー氏は「正常に機能するCDS市場はより効率的な信用拡大に寄与する」と話し、業界は崩壊しないとの自信を投資家や金融機関に与えるからだと説明。リーマン破たんの影響は「けた外れに大きかったが、CDS市場は良好に機能していた」と述べた。


「破たん懸念は後退」

 市場では大手金融機関が再び破たんするとの懸念が後退している。14の大手金融機関のCDSスプレッドを示すクレジット・デリバティブズ・リサーチのカウンターパーティーリスク指数は、3月9日に過去最高の305.6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)を付けたが、直近は104bpに低下。
 1000万ドルの債務を保証する年間コストが平均10万4000ドルに下がったわけだ。

 金融システムが崩壊寸前となったことを受け、マキシン・ウォーターズ下院議員(民主、カリフォルニア州)は7月、CDS取引の禁止を試みる法案を提出。こうした動きに対し、金融機関は自力で市場を立て直す姿勢を打ち出した。

 重複していた取引の解消で、CDSの想定元本は先週時点で32兆ドルとほぼ半減したと、米決済機関デポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング(DTCC)のデータは示した。また、相対取引が主流だったCDS市場では今年、初めて清算機関を通じて取引が行われるようになり、支払い不能リスクが軽減された。3月以降に清算機関を通した取引は約2兆5000億ドルに及んでいる。

 ドイツ銀行でカウンターパーティー・ポートフォリオ管理の世界責任者を務めるアサナシオス・ディプラス氏はこうした動きについて、「まるで血圧を下げる薬のようだ。血圧を下げたので、体が機能するようになった」と指摘している。

 また、米金融当局者も、リーマンの破たんは結局、デリバティブ市場にごくわずかな影響しか及ぼさなかったとの認識を示している。リーマン関連のCDSを含めたデリバティブ取引の解消は「技術的に複雑ではあったが、システミックな問題ではなかった」とニューヨーク連銀で同市場の監督責任者を務めるテオ・リュブケ氏は話している。

 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:東京 蒲原桂子 Keiko Kambara kkambara@bloomberg.net Editor:Masami  Kakuta記事に関する記者への問い合わせ先:Abigail Moses in London at Amoses5@bloomberg.net ;Shannon D.  Harrington in New York at sharrington6@bloomberg.net .

更新日時 : 2009/09/16 16:08 JST
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(コメント)
 中国の政府系企業が米金融機関を相手に、デリバティブ取引の変更、解約を迫っており、それが原因で米国金融機関が破綻するといった「と論」を通り越したユーモアは、私を「爆笑」させるに充分な陰謀ネタでした。

 資源や輸送関連会社の中国の国営企業のデリバティブ取引の変更・破棄が、どうしてCDS取引の変更・破棄に化けるのかは、金融に携わる者には全く理解不能で、ネットの掲示板でCDS契約の破棄で金融機関が大量に連鎖破綻するというデマやウワサに化ける事には笑いを通り越し、恐怖感さえ覚えさせます。

 以前、中国の国営企業がデリバティブを変更・破棄を通告したと言われていますが、デリバティブには様々な種類があり、それには有価証券や商品に付いて様々な取引があります。例えば「先物」、「フューチャー」、「オプション」、「スワップ」などもデリバティブに含まれています。
 国家の管理下にある国営企業がどうして海の向こうの企業のCDS取引をしなければならないのでしょうか、私には理解しかねます。(私には中国企業を対象にしたCDS取引についての記憶がありません)

 資源や石油を大量に仕入れる企業や商社はリスク・ヘッジの為にデリバティブ取引を利用しますが、結局これらの取引は先々の見通しが正しいかどうかで、「ヘッジ」に失敗する場合も発生するので、トラブルになっているのでしょう。


 この記事の背景にある事は以下のようなものです。

 CDS取引の最大の問題は「相対取引」がほとんどで、取引量が少ない為に流動性が乏しく、かつ「カウンターパーティ・リスク」(取引相手)がある事です。

 つまり売りたい時に売れない。買いたい時に買えない。
 契約しても相手企業が潰れてしまえば、紙くずになる。
 
 例えば、トヨタを対象とするCDSを購入した。トヨタは倒産しないが、トヨタのCDS証券の履行・契約(保証)をするAIGが倒産したらどうなるか・・・・
 トヨタが潰れなくても、トヨタを対象としたCDS証券は、引受け先金融機関であるAIGの信用低下で暴落しますよね。
 このような問題の為にCDSの価格が保証される企業の経営内容と関係なく暴落する事になった事も背景にあります。 

 問題の解決策としてはCDSの取引が適切に行なえるようにする(取引所を作り、清算と流動性を上げる)、引受先の金融機関の信用度を上げる(資本注入する)事となります。
 引受先金融機関が破綻すると資金繰りに困った企業が破綻する。すると更に金融機関の経営が悪化する。
 すると引受金融機関(保証される一流企業で無い事に注意して下さい)の信用力低下でCDSの価格が変動すると言う悪循環が発生します。
 市場で流通するCDSの価格は理屈の上では保証をしている金融機関の価格よりも安くなる事はありませんから、金融機関の信用度が回復したと言いたいのです。

 ※逆に言えば、金融機関の株を空売りし、信用度を下げるとCDS契約の対象となっている全ての企業の信用度が下がってしまいます。

 なお、この解説はデタラメでインチキな「と論」で、全く信用できませんので、充分にご留意ください・・・・・。
 

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