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国連はドルに替わる新世界通貨を望んでいる
ドルの運命は?
◆9月8日
ドルが世界の準備通貨として今まで世界に君臨してきたが、そのドルが今回の金融危機で揺るぎ始めており、特にBRICsといわれる国々はドル離れを加速している。
今回は国連の組織である国連貿易開発会議がその報告書の中で、このドルに変わる国際通貨制度に言及したということで画期的なことになった。
これで世界の体勢がドルに替わる新基軸通貨創設、という動きに拍車がかかると言ってよいだろう。
この動きは当然ドルの価格の下落を意味するから、膨大なアメリカ国債を保有している中国、日本、あるいはアラブの石油産出国などの動きが重要な問題となってくるだろう。
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●国連はドルに替わる新世界通貨を望んでいる
【9月7日 Telegraph.co.uk】
国連は、第2次世界大戦以後の世界の通貨システムの最大の建て直しのため、ドルに替わる世界的通貨の導入を提案した。
国連貿易開発会議(UNCTAD)での思い切った報告の中で、世界の経済を拘束する通貨と資本のシステムの規則は適切に稼動しておらず、金融・経済危機の責任の大部分を追うべき存在だ、と指摘した。
これに加えて、ドルが世界の準備通貨となっている現在のシステムは全体的な見直しの対象となるべきだ、と指摘している。
中国やロシアを含むその他の国々は世界の準備通貨としてのドルに替わるものを提案しているが、このUNCTADの提案は主要な国際機関としてこのような提案をした最初のケースとなった。
ようするにこの報告書では、ブレトンウッズ式の国際的為替レートの新システムを提案している。これは中央銀行が、世界経済の動きに従って自国の通貨に対する介入措置を取るよう要請されることになる。
この提案はまた、現行のシステムでは、イギリスやアメリカのような赤字国が再調整の負担を負う代わりに、中国やドイツのように黒字国が自国の不均衡を更にカットして経済を刺激するべきだとされている。
「ドルを人工的通貨に替えることは、赤字国のポテンシャルに関する問題をいくつか解決するかもしれないし、安定化に寄与するだろう」とこの報告書の作成者の一人であるデトレフ・コッテ氏は語った。
「しかしまた為替レートの管理システムが必要となる。諸国は実際のレートを保持し安定化に努めねばならない。中央銀行は介入することが必要となろう。しなければ国際通貨基金のような国際機関からそうするよう要請されることになるだろう」と語った。
この提案は、UNCTADの年次貿易開発レポートの中にあり、世界の通貨システムの建て直しのためのおおいに急進的な提案をしている。
多くのエコノミストたちは経済危機はブレトンウッズ体制後の機能不全により一層の責任があると指摘しているのだが、今に至るもG20を含む国際的機関が代替制度を提案するまでには至っていない。
●国連:新たな世界準備通貨の創設提言−為替相場管理で安定必要
【9月7日 ブルームバーグ】
国連は7日発表した報告書で、新たな世界準備通貨を創設し、国際貿易でのドルの役割を軽減することで、新興国市場を金融の思惑的な「信頼感競争」から保護する必要があると提言した。
ジュネーブに本部を置く国連貿易開発会議(UNCTAD)は報告書で、国連加盟国は新たに世界準備通貨銀行を創設し、同銀が通貨発行および加盟国が保有する通貨の為替水準を監視することに合意する必要があると呼び掛けた。 米住宅ローン市場の崩壊をきっかけに金融危機が発生したことを受け、中国やインド、ブラジル、ロシアは今年、ドルに替わる主要準備通貨が必要だと訴えた。世界最大規模のドル準備を有する中国は、国際通貨基金(IMF)のSDR(特別引き出し権)など超国家通貨が安定強化につながるだろうと主張している。
報告書の共同執筆者で、UNCTADのディレクターであるハイナー・フラスベック氏は、ジュネーブからインタビューに応じ、「為替相場管理のための多国間合意に基づく枠組みで、より安定した為替水準を達成できる確率はかなり高い」との見方を示し、「ブレトン・ウッズ体制や欧州通貨制度(EMS)に相当する取り組みが必要だ」と述べた。
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2009/09/08 (Tue) 経済
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