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http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003017&sid=aAbnNagB_NEA&refer=jp_news_index
【国連:新たな世界準備通貨の創設提言−為替相場管理で安定必要】----(ブルームバーグ)
9月7日(ブルームバーグ):国連は7日発表した報告書で、新たな世界準備通貨を創設し、国際貿易でのドルの役割を軽減することで、新興国市場を金融の思惑的な「信頼感競争」から保護する必要があると提言した。
ジュネーブに本部を置く国連貿易開発会議(UNCTAD)は報告書で、国連加盟国は新たに世界準備通貨銀行を創設し、同銀が通貨発行および加盟国が保有する通貨の為替水準を監視することに合意する必要があると呼び掛けた。
米住宅ローン市場の崩壊をきっかけに金融危機が発生したことを受け、中国やインド、ブラジル、ロシアは今年、ドルに替わる主要準備通貨が必要だと訴えた。世界最大規模のドル準備を有する中国は、国際通貨基金(IMF)のSDR(特別引き出し権)など超国家通貨が安定強化につながるだろうと主張している。
報告書の共同執筆者で、UNCTADのディレクターであるハイナー・フラスベック氏は、ジュネーブからインタビューに応じ、「為替相場管理のための多国間合意に基づく枠組みで、より安定した為替水準を達成できる確率はかなり高い」との見方を示し、「ブレトン・ウッズ体制や欧州通貨制度(EMS)に相当する取り組みが必要だ」と述べた。
翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:ロンドン 藤森英明 Hideharu Fujimori hfujimori@bloomberg.net Editor: Mariko Rakuyama記事に関する記者への問い合わせ先:Jonathan Tirone in Vienna at jtirone@bloomberg.net
更新日時 : 2009/09/08 01:12 JST
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(コメント)
このニュースを日本のマスコミがどれだけ報道するか・・・注意して下さい。
SDRの最大の欠点はそれを管理する機関(決済機関)としてはIMFが力不足であること、合成通貨であることです。
特に世界通貨とするには各国の通貨と資金決済を行う機関が絶対に必要で、国連がこれを唱えた事の意味は相当なものがあります。
いずれにしろ、SDRはまだ必要に応じ柔軟に供給する事ができないと言う欠点があり、流通量も非常に少なくその範囲も限られています。
合成通貨である事はその構成通貨の強弱の影響を受ける事になり、それは欠点にも美点にもなります。
しかし、5年毎に構成通貨と比率が見直される事で長期的にはその価値が保たれる事については少なくないインパクトがあります。
いずれにしろ、現在において通貨を普及させる事ができるか否かは、信頼できる決済機関(金融機関)を構築できるかどうかにかかっており、それはコンピュータとその設備、信頼できる運用機関の問題になっています。
「ペーパー・マネー」を輪転機で印刷しておいて、今日から「ニュー・マネー」を使え・・・・なんてのはできません。
それは通貨切替えの最終段階でのことなのです。
なお、北米共通通貨としてウワサされている「アメロ」はロシア筋から話が出て来ています。
ロシアでは過去において金融機関のネットワークを用いた資金のコンピュータ決済は先進国程には発達していないようで、、印刷した「紙くず紙幣」の方が実感があるのでしょう・・・・・
なお、1対1の交換比率で新通貨に切替えても、それは新札への切替にしかならず、米国の累積債務問題の解決にはなりません。
新通貨への切替は異なった比率での交換でなければ意味がありません。
現代社会においては資金のやりとりはコンピュータのシステムで管理されています。
コンピュータを通す事のできない新通貨なんて、意味がありません。
ロシア人の発想力では、まだまだアメリカに勝てないようです・・・・・。
決済機関を何処におき、だれが管理するか・・・そこには通貨の覇権をともなう様々な問題がつきまといます。
はたして、ジョン・メイヤード・ケインズが唱えた世界通貨「バンコール」は復活するのでしょうか。