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少々古い記事ですが、SDRを巡る課題についてまとめた記事を転載しておきます。
SDR債を発行する段階になっても、まだおおっぴらな論議が無いとは、マスコミは終わってる・・・・特にニポン○済新聞。
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http://jp.reuters.com/article/forexNews/idJPnTK842478120090326
〔情報BOX〕IMFのSDRを新たな準備通貨とする場合の課題
2009年 03月 26日 13:13 JST
[ロンドン 25日 ロイター] 国際通貨基金(IMF)の特別引き出し権(SDR)がドルに代わる新たな準備通貨となることが可能かをめぐり、国際通貨体制の見直しを中国が提案したことを受け、新たな準備通貨創設をめぐる議論が高まっている。
ロシアも、4月の20カ国・地域(G20)首脳会議で、国際機関が発行する新たな準備通貨の創設を提案する方針を示した。
以下は準備通貨創設をめぐる課題。
<なぜ新たな準備通貨創設か>
専門家の間では、準備通貨において、ある通貨が独占的な役割を担うという金融システムは、その通貨相場の変動により準備水準が大きく振れるなどのリスクを伴うとの見方がある。こうした準備通貨を積み上げている各国のマネタリーベースへの影響が、世界的な過剰流動性やバブルにつながる可能性がある。
ドルが独占的な準備通貨の地位を占めるなか、自国通貨ドルを印刷できるという米国のメリットは、世界的な不均衡を助長するとの指摘もある。
<SDRが準備通貨としてどのように機能するか>
SDRの使用拡大は、最初の重要な一歩となる。外貨取引における使用の拡大や、請求書や国際貿易における取引単位としての使用、国際的な民間金融取引において、ローン・債券・預金などをSDR建てにするなどが挙げられる。
<課題>
◎SDRの価値は主要な国際通貨のバスケットに基づいて決められているが、バスケット通貨の構成が変更される可能性はあるか: 主要新興国が自国通貨を含むように提案する動きがあると予想される。中国は既にこれを示唆している。IMFはバスケット通貨の構成を5年ごとに見直すが、次の見直しは2010年末に予定されている。
◎IMFはSDR建ての債券を発行することにより、SDR建て証券を導入できるか。それが可能だとしたら、国の外貨準備管理担当者や投資家の流動性懸念に配慮できる十分な規模になるか、もしそうでなければ、外貨準備管理担当者は、SDR通貨バスケットの通貨構成比率により、各通貨とその通貨建て債務により外貨準備を保有することになるか。
◎SDR建て債券の発行規模は誰が決定するのか: この問題をめぐる議論は、IMF改革に関連してくる。現在IMFは、事実上米国が重要案件の拒否権を持っている。
◎米国の抵抗。オバマ大統領やガイトナー財務長官らは、ドルの地位は揺るがないとの意向を表明している。
◎中国などの新興国は、自国通貨がSDRバスケットの構成通貨に加わった場合、SDRを準備通貨とすることで発生する責任を負担するか。例えば、中国は代償としてより柔軟な人民元相場に移行する用意があるか。
◎新たな準備通貨創設は、米国債の利回り上昇やドル下落など不安定な資金の流れを招く可能性がある。景気サイクルのどの時点でそうした衝撃を吸収することができるか。金融危機や景気後退時は適切でないことは明らかだが、好景気時に準備通貨創設に向けた政治的な勢いが衰えることはないか。
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