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http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-11350520090904
【中国、IMF債購入にドルでなく人民元を使用=合意文書】------(ロイター)
2009年 09月 4日 13:44 JST
[北京 4日 ロイター] 中国は、国際通貨基金(IMF)が発行する最大500億ドルの債券の購入に当たり、ドルではなく人民元を使用する意向。中国人民銀行(中央銀行)とIMFの合意文書で明らかになった。
それによると、中国はIMFの合成通貨単位である特別引き出し権(SDR)建て債券に最大3412億元を支払う見通し。換算レートは8月25日のもの。
中国はIMF債をドルで購入するとみられていた。
合意文書は、IMF債の支払いは「SDRと同等の人民元のIMF口座への振り込みにより行われる」と明記している。
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(コメント)
これはクサイ・・・・・・・。
最近の中国株の下落は、この資金を捻出する為だったようです。
仲間内では、中国が兼ねてから持っているドル資産でSDR債券を買うのではと、ウワサしておりましたが・・・・人民元で買うのなら、これは人民元が世界中に流通する事を意味します。
そしてその人民元をどこに使うか・・・・多分これは「ドルの買支え資金」となる事でしょう。
これは将来的にはSDRの構成通貨に人民元が加わる事を意味します。
分かりやすく言えば、SDRから交換できる通貨であるドル、ポンド、円、ユーロのいずれかが暴落する状況になった時には、人民元で買い支えができるようになったという事です。
それから、未だに北米共通通貨として「アメロ」がドル崩壊に前後して登場し、その為の準備が進められている等という「と論」を信じている方がいるようですが、これは「爆笑のジョーク」にしかなりません。
いいですか、現在の通貨流通量の大部分はすでに「バーチャル・マネー」でコンピュータ上の残高にしか過ぎません。
これは新しい通貨が登場しても、新旧の換算割合が異った場合(1対1でない場合)、コンピュータ上の残高を調整しないとあらゆる資金決済がストップする事を意味します。(資金決済のストップは経済取引ができなくなるのと同じ意味を持ちます。)
つまりコンピュータ上の残高を新しい通貨単位に移行できなければ経済がパンクする事を意味します。
「・・・・北米の経済圏をひとつにし、混乱にまぎれて新通貨の「アメロ」が登場し、流通する。」と言った瞬間、それは爆笑もの「と論フィクション」になるのです。
新通貨が複数の国や通貨に登場し、それが適切に流通する為にはまず、金融機関の日々の決済業務で使えるようにしなければなりません。
「ユーロ」が最初に登場した時に金融機関の決済取引から導入されたのはそのような理由からなのです。
金本位制に戻れない理由は、金を使っても、その価値を通貨決済に使用する過程では結局、バーチャルな金の単位(仮想通貨)に化けてしまうから、いっしょなのです。
分かりやすい例として金ETFを売買する場合を思い浮かべてください。
「SDR」が本命と見る理由は、それが「バーチャルな存在」であるが為に、構成する4つの通貨に簡単に相互に変換できる存在であるからなのです。
構成通貨からSDRへの交換・換算部分だけをコンピュータシステムに加えれば良く、これによりバーチャルな存在であるにも係わらず、最初から流動性を持たせる事が可能になるのです。
それからバランスシートがいくら汚れても(たとえ天文学的な数字だろうとも)、それだけでは金融機関は破綻しません。監督する行政機関、あるいは空売りヘッジ・ファンド、市場の退出圧力などがなければ存続して行けます。
国家が金融機関を潰さないと宣言し、規制を発動し、保護すればつぶれないのです。
そのマジックについてはお答えできませんが、通常は中央銀行が破綻するより前に国家が破綻します。
また、アメリカは破綻などしなくても、借金を事実上チャラにできる方法を知っています。
その方法を知りつつ、大きな痛みを伴うデフォルトはあり得ません。
アメさん。いい加減に姑息な宣伝とウワサを広める手段は止めにしたら・・・・。