★阿修羅♪ > 国家破産64 > 346.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
FRB当局者、出口戦略への焦点シフトを強調(ロイター)
2009年 08月 28日 11:59 JST
[リトルロック(米アーカンソー州) 27日 ロイター] 米セントルイス地区連銀のブラード総裁とリッチモンド地区連銀のラッカー総裁は27日、連邦準備理事会(FRB)は経済を刺激し過ぎないよう注意し、成長再開に伴い、積極的な金融緩和政策からの出口戦略に焦点を当てるべきだとの見解を示した。
ブラード総裁は、向こう数カ月以内に経済支援策の縮小を検討する必要があると指摘。ラッカー総裁は、現在までに打ち出された刺激策をすべて実行するかどうか検討するべきだとの認識を示した。
ブラード総裁は、アーカンソー州の大学での経済に関する講演原稿で「2010年に向かうなかFRBは、インフレの潜在的脅威を回避するために出口戦略の実行に焦点を移す」と述べた。
その上で「金融政策は依然非常に緩和的で、(FRBは)フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を長期にわたり(for an extended period)ゼロ付近に維持する方針」と語った。
同総裁は出口戦略について、早期の利上げよりも、大恐慌以来最悪とされるリセッション(景気後退)に対抗するため今年買い取った資産を売却することなどにより、FRBのバランスシートを圧縮することを意味すると強調した。
総裁は講演後、記者団に対し「四半期の米国内総生産(GDP)伸び率は依然マイナスで、非農業部門雇用者数も減少している」と述べ、利上げの検討を開始する前にこうした指標が改善を示す必要があると指摘した。
また、ラッカー総裁は同日、バージニア州ダンビルでの講演で、FRBは計画するモーゲージ担保証券(MBS)の買い入れが、経済に必要以上の支援を提供する可能性について検討するべきだと語った。
同総裁は「政府機関(エージェンシー)発行MBS買い入れプログラムの下で(計画どおり)全額を購入した場合にもたらされる追加的な刺激効果が必要か、またそれが望ましいか、慎重に評価する」との姿勢を示した。
FRBは1兆4500億ドル規模のエージェンシーMBS買い入れプログラムを12月末まで続ける計画。また、3000億ドル規模の長期国債買い入れプログラムも10月末まで実施する計画だ。
ブラード総裁は、エージェンシーMBS買い入れプログラムを全額完了する必要はないかもしれないとの見解を示した。ただ、全額に満たない水準にとどまる場合も、当初の計画規模に近い水準になるだろうと述べた。
同総裁は、市場の混乱を最小限にとどめるため、米国債の買い入れと同様、段階的に減らしていくのが理にかなっているかもしれないと語った。ただ、決定は下されていないとした。
米国債買い入れプログラムは9月末に終了する予定だったが、8月12日の連邦公開市場委員会(FOMC)で1カ月の延長が決まった。
一般的にタカ派とされる両総裁はまた、景気回復の兆しが見られるとの認識を示した。
ブラード総裁は「最近のデータは経済の安定化を示している。2009年下期にはプラス成長になる見通しだ」と述べた。
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-11224620090828