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FRB議長再任:レーガン時代と似て非なる状況−オバマ政権に難題 8月27日
(ブルームバーグ):
オバマ米大統領が1930年代以来で最も長いリセッション(景気後退)を経て、連邦準備制度理事会(FRB)議長の再指名を決めた状況は、レーガン元大統領の時とよく似ている。だが、バーナンキ議長の再指名は景気の力強い回復や、政治的な影響力の拡大をもたらしそうにはない。
81−82年のリセッションを経験した後、米経済は当時のポール・ボルカーFRB議長の下で、年換算で7%を上回る成長を5四半期連続で記録。レーガン大統領は83年にボルカー氏を再指名し、「米国に夜明けが再び訪れた」と宣言した後、84年の大統領選では50州中49州で勝利するという地滑り的勝利で再選を決めた。
リセッション終息が正式に宣言されないにもかかわらず、オバマ大統領はバーナンキ議長を早めに信任し、2期目の指名を行った。ブルームバーグの今月のエコノミスト調査によれば、今後1年間の成長率は平均2.2%にとどまると予想されている。
83年にエコノミストとしてウォール街(米金融街)入りしたモルガン・スタンレー・アジアのスティーブン・ローチ会長は「バブル後の過度にレバレッジ(借り入れ)に依存するわれわれの世界では、全く異なる力学が働いている」と説明。「経済を再び勢いづかせるのは今の方がはるかに難しいだろう」と話す。
2010年の中間選挙前にバーナンキ議長やサマーズ国家経済会議(NEC)委員長が金融、財政面で実行し得る追加刺激策はほとんどない。政策金利は既にゼロに近く、財政赤字は今年、過去最悪の1兆6000億ドルに膨らむ見通しだ。
レーガン政権の大統領経済諮問委員会(CEA)メンバーだったウィリアム・ニスカネン氏は、バーナンキ議長がインフレ再燃を回避するため、金融刺激措置の解除についても気を配る必要があると述べ、「バーナンキ氏は経済から流動性を取り除かなければならないだろう」と指摘する。それは、ボルカー氏が直面しなかった問題だ。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003017&sid=asZ6RsvpOZNE&refer=jp_news_index