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(回答先: Re: 売り抜けて何を買うのか・・・・・・? 投稿者 アルカディア 日時 2009 年 8 月 26 日 09:55:19)
実際には、売り抜けた後に何も買わない訳にはいきません。
なぜ、ドル国債を「外貨準備」で長期間保有して来たのか・・・・
その理由は「機軸通貨」が存在し、円を防衛する為に必要なのだからなのです。
日本は食料や石油などの必需品を海外から輸入しており、「円」が国際化していない状況では、ドル国債を売り抜けた後に何も買わない訳には行かないのです。
アジア通貨危機で、外貨保有高の極端に少ない某国は投機筋(主に某超大国系)に目をつけられ、徹底的に売り浴びせられ、IMFの管理下に置かる状況にまで転落した事はまだ記憶の中にあると思います・・・・・。
実は外貨準備は自国の通貨価値を維持する為に通貨市場で介入する為に必要な資金とされています。
「円」が下落した時に買い支える為のものなのです。
市場には「基軸通貨」としてのドルが存在し、ドルであれば他のどんな通貨でも買えます。
したがって金利が付く米国債で「円」の防衛資金を準備すると言う構図だったのです。
ですから、何も持たずににいる訳にはいかないのです。
しかし、私にはジョージ・ソロスなどの通貨の投機筋(一部では、国家経済のぶっ壊し屋と言われています)は、米帝国の別働隊のようにさえ思えます。
国家の富を外貨(米ドル)で準備していない国の通貨を空売りして売り崩すという行為が許されるのでしょうか・・・・
昨年来の信用バブル崩壊で、ドル資金不足で崩壊の危機に直面したイギリスが投機筋の格好のターゲットにされ、ポンドに売りが浴びせられたのは、ご存知と思います。
また、ユーロもドルに対して売られた事は記憶に鮮明に残っています。
どうも人肉食獣である、通貨投機筋はその親玉の命令で動いているように思えます。
ニポン経済が、ユーロ圏経済のように自己完結型でしたら、巨額の外貨準備など不要なのですが・・・・・・
アジア諸国、中東産油国との関係が良くない状況では、親分であるアメリカの債券を持たざるを得ないのです。
※逆に言えばアメリカはアジアで通貨圏ができ、アジアで経済が完結するような仕組みは絶対に好まないでしょう。
金融面で欧米系が圧倒的に強い状況では、何も外貨準備を持たないのは自殺行為なのですよ。
ユーロや新興国の債券、金などを保有せざるを得ないのが、現実です。