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東京外為:円下落、中国株高でリスク回避後退―高金利通貨を選好 8月20日
(ブルームバーグ):
東京外国為替市場では円が下落。株価にらみの展開が続くなか、中国株の大幅反発を背景にリスク資産投資への警戒感が弱まり、超低金利の円から高金利通貨に資金を振り向ける動きが優勢となった。
円は対ユーロで1ユーロ=133円台後半から一時、134円63銭まで下落。対ドルでも1ドル=94円ちょうど前後から一時、94円55銭まで値を下げた。
みずほコーポレート銀行国際為替部の時田剛調査役は、「きのうは上海株の下落を受けて、クロス円(ドル以外の通貨の対円相場)で調整が入ったが、米国市場でも思わぬほど株価が強いということでクロス円は結局、『行って来い』の展開になった」と説明。その上で、今現在は米雇用統計後の急激な円安の調整が行われている段階で、円の上限を確認した後は再び円安方向に相場が戻るとの予想を示した。
一方、ユーロ・ドル相場は前日の海外市場で一時、1ユーロ=1.4267ドルと今月14日以来の水準までユーロ高・ドル安が進んだが、この日の東京市場ではその動きも一服。対円でのユーロ買いとドル買いが交錯するなか、1.42ドルちょうど付近から1.42ドル台半ばの間でもみ合う展開となった。
中国株反発で円全面安
前日は中国株の大幅下落をきっかけにリスク回避に伴う円買いが進行し、対ユーロでは一時、7月22日以来の水準となる132円20銭まで円が上昇。対ドルでも同23日以来の円高値、93円67銭を付けていた。
一方、20日の中国株式相場は大幅反発し、指標となる上海総合指数は前日比4.5%高で取引を終了。このため、外国為替市場ではリスク回避を目的に買っていた円を売る動きが活発となり、円は主要通貨に対して全面安となった。
ブラウン・ブラザーズ・ハリマン外国為替部の伊庭剛バイスプレジデントは、中国株と円相場の連動について、「中国経済が世界経済に与える影響が日増しに大きくなっている点、あるいはリスク資産への投資動向が世界的な金融危機後の景気回復度合いを計る一つのバロメーターになっているのは事実」と指摘。ただ、「材料難のなか、中国株動向が必要以上に強調されている感は否めない」ともいい、市場の焦点はいずれ経済の回復度合いに戻っていくとの見方を示した。
米景況指数は改善へ
ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査によれば、フィラデルフィア連銀が20日に発表する同地区の8月の製造業景況指数はマイナス2と前月のマイナス7.5から改善する見通し。米民間調査機関コンファレンス・ボードが発表する7月の米景気先行指標総合指数(LEI)は前月比0.7%上昇と、4カ月連続のプラスが見込まれている。
また、週末には7月の米中古住宅販売の発表やバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演も予定されており、米景気の回復期待を強め、投資家のリスク選好度の一段の改善につながる内容になるかが注目される。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003011&sid=a3oHJCidRptI&refer=jp_asia