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http://www.business-i.jp/print/article/200908110058a.nwc
オプション取引では、1930年代以降で最も急ピッチで進んでいるS&P500種株価指数の上昇が9月は続かないと予想する向きが増えている。過去のデータを見ると、9月は米国株にとって最悪の月となっている。
ブルームバーグが集計した先物相場によると、トレーダーは、株価の予想変動率の指標であるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX指数)が今後5週間に13%上昇すると見込んでいる。これはS&P500種が過去21年で最も急激な2カ月間の下落を経験する直前の2008年8月以来で最大のスプレッド。ブルームバーグのデータによると、S&P500種とVIX指数は過去5年間のうち81%の期間について反対方向に動いている。
VIX指数先物がVIX指数を上回る場合、株価変動率が拡大し、株価が下落すると投資家が予想していることを示す。S&P500種は5カ月で49%上昇し、バリュエーション(株価評価)は04年12月以来の高水準。住宅販売の増加や失業率低下を示す統計を受け、先週のS&P500種は2.3%上昇した。
ランパート・インベストメント・マネジメントでオプション取引を手掛けるロナルド・エガルカCEO(最高経営責任者)は「これは危険なサインだ」とし、「今後、ボラティリティが拡大すると市場関係者はみており、相場が下向きに動くことを示唆している」と述べた。
過去の実績では、9月は米株式市場のパフォーマンスが最も悪い。ブルームバーグのデータによれば、S&P500種の9月の騰落率は1928年以降の平均でマイナス1.3%となっている。
S&P500種は昨年9月、米証券リーマン・ブラザーズ・ホールディングスの破綻(はたん)を受けて9.1%下落した。9月で最も下落率が大きかったのは大恐慌時の1931年9月で、下落率は30%に達した。VIX指数は、S&P500種の下落に備えた保険として使われるオプションの費用に連動するため、同指数とS&P500種は通常、反対の動きをたどる。VIX指数先物(9月限)は現在VIX指数を3.29ポイント上回っている。7月にはスプレッドが5.91ポイントまで拡大した。現時点では、S&P500種の向こう30日間の変動率が最大7.2%に達する確率が68%あることが示唆されている。(Jeff Kearns、Michael Tsang)