★阿修羅♪ > 国家破産64 > 223.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
UBSの課税逃れほう助問題、米・スイス・UBSが和解(ロイター)
2009年 08月 13日 12:34 JST
[マイアミ/チューリヒ 12日 ロイター]
スイスの金融大手UBS(UBSN.VX: 株価, 企業情報, レポート)(UBS.N: 株価, 企業情報, レポート)が米国人顧客の課税逃れを助けたとして米政府が情報開示を求めた問題で、UBS、米政府、スイス政府は12日、和解に合意した。
この問題で米政府はUBSに米国人顧客5万2000人分の情報提供を求め、裁判を起こしていた。
弁護士によると、12日の合意は、UBSが3000─1万人超の情報を米当局に提出することなどが盛り込まれているもよう。
合意内容は明らかになっていない。米司法省の税務調査部門のスチュアート・ギブソン検察官はマイアミ連邦地裁のアラン・ゴールド判事に対し「最終合意を交わすまで少々時間を要する」見通しを示した。
最終合意が成立すれば、訴訟は取り下げられる見通し。
UBS株は12日のチューリヒ市場で約3%上昇した。
ウィザーズLLP(ジュネーブ)のミラン・パテル弁護士は「UBSにとっては間違いなく朗報」としたうえで「しかし、これにより、UBSが銀行の秘密維持に関するスイスの法律に違反したと顧客から訴えられ、新たな係争に巻き込まれる可能性がでてきた。米国での係争決着はスイスでの係争の幕開けに他ならないとも考えられる」と述べた。
UBSは2月、米国人顧客の脱税ほう助を認め、7億8000万ドルの罰金支払いで米政府と合意。UBSは約250人の顧客名簿を提出し、米国人顧客向けオフショア業務から撤退することを約束していた。
UBSのカスパー・フィリガー会長は、米、スイス両国政府がこの問題をめぐる見解の相違を解消したことは「喜ばしい」と表明。UBSは「近い将来に」和解で最終合意が成立するとの見通しを示した。
米内国歳入庁(IRS)のコミッショナー、ダグ・シュールマン氏は、スイス政府との合意は「米政府の利益を守るもの」と述べた。
スイス司法警察省は、両国政府が合意文書に署名する手続きが残っているとしている。