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UPDATE2: 英中銀インフレ報告、長期にわたる金融緩和維持を示唆(ロイター)
2009年 08月 12日 22:10 JST
[ロンドン 12日 ロイター]
イングランド銀行(英中央銀行)は12日発表した四半期インフレ報告の中で、仮に金利が市場の予想通り第1・四半期に上昇すれば、今後2年のインフレ率は、目標の2%を下回るとの見通しを示した。
中銀は、金利が2010年第1・四半期に0.7%に上昇し、それ以降上昇を続けるとの市場の観測通りになれば、2年後のインフレ率は1.4%前後となるとの見通しを示した。
ただ、政策金利が現行どおり過去最低の0.5%に据え置かれ、英中銀による資産買い入れ総額が上限の1750億ポンドに達した場合、「インフレ率は上昇トレンドにあるものの、2年後のインフレ率が目標の2%を下回るリスクと上回るリスクは同じ程度存在する」と指摘した。
今回の英中銀のインフレ見通しを受けて、英中銀が経済成長のため、政策金利を現行水準で当面維持するとの見方や、量的緩和の一段の拡大に迫られるとの見方が強まる可能性が高まりそうだ。
インフレ見通しは5月の前回報告と同様の内容だったが、経済成長の見通しは追加の景気対策の効果を考慮し、前回からやや明るくなった。
英中銀のチャートによると、英経済は年末を境にプラス成長に転じ、成長率は2年以内に3%に近づく見通し。
英中銀は「刺激策は緩やかな経済活動の回復につながる。ただ、回復のタイミングと力強さは依然として非常に不透明だ」と指摘した。
同報告を受けてポンドは対ドルで下落。英国債先物は大幅に上昇した。
キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、ビッキー・レッドウッド氏は「英中銀の8月の四半期インフレ報告は、金融政策がすぐにも引き締めに転じる公算は小さいとの見方を明確に示しており、量的緩和策の拡大の可能性についても否定していない」と述べた。
英中銀のキング総裁は記者会見で、英経済回復の兆しが複数見られると指摘。ただ状況が通常に戻るには長い時間がかかり、失業が増加する可能性もあると警告した。
「きょうの重要なメッセージは、(経済生産の)水準であり成長についてではない」と述べ、経済における生産余力の大きさは失業が今後も高水準で推移または増加を続ける可能性があることを意味している、と続けた。
http://jp.reuters.com/article/treasuryNews/idJPnTK844184820090812