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中国が外国企業の上場へ準備強化−HSBCが第1号か(Update1) 8月5日
(ブルームバーグ):
中国は、世界2位の規模である同国株式市場への外国企業の上場を認める準備に力を入れている。上場第1号として英銀HSBCホールディングスが有力視されている。
同計画に詳しい関係者によると、中国証券監督管理委員会(証監会)は7月に内部会議を開き、上海証券取引所に外国株市場を創設することを協議した。実現すれば上海証取で初めて外国企業の株式が取引される。
事情に詳しい関係者は4日、144年前に上海と香港で設立されたHSBCが、50億ドル(約4760億円)超の規模となる可能性がある上海市場での株式売り出しに向けてアドバイザーを採用したと明らかにした。外国企業は、年初から91%上昇している同市場を活用することが可能になる。
同関係者らによると、海外で登記されている中国資本の企業である、いわゆるレッドチップ企業も中国本土での上場を許可される見通し。レッドチップの上場第1号には中国移動(チャイナ・モバイル)になるもよう。中国移動の株式は香港市場で取引されている。
同関係者らによれば、中国市場に上場する外国企業とレッドチップ企業は、少なくとも500億元の時価総額が義務付けられる。公式方針を理由に匿名を条件に応対した証監会の広報担当者はコメントを控えた。
中国移動
同関係者らによると、中国移動は今年末までに上海市場で株式を売り出す可能性がある。アドバイザーには中国の投資銀行、中国国際金融(CICC)を起用した。中国移動は1997年に香港市場で株式を上場し、時価総額は2100億ドルと米マイクロソフトに次いで世界5位の規模となっている。
中国海洋石油(Cnooc)はレッドチップ企業の上場第2号になるもよう。CICCと米ゴールドマン・サックス・グループの現地合弁証券、中信証券(Citic証券)がアドバイザーに起用されたという。
中国移動の広報担当レイニー・レイ氏はインタビューで、同社は中国本土での株式上場に「関心」があると述べた。株式上場申請はまだ行っておらず、当局による上場規則の発表を待っている状態だという。なおCICCの起用に関してはコメントを控えた。
HSBC
同関係者らによれば、時価総額で欧州最大の銀行であるHSBCの上海上場は、来年認められる公算が高い。
HSBCアジア太平洋部門のサンディ・フロックハート最高経営責任者(CEO)は4日のインタビューで、「A株上場に向けて取り組んでいる」と述べた上で、「ブランド力に加え、中国における優位性や投資規模を考慮すると、中国の株主にHSBC株を購入しやすい環境を当社が整備することは適切な判断だ」と語った。
事情に詳しい関係者2人によると、HSBCはアドバイザーにCICCと中信証券を起用した。HSBCの広報担当、デービッド・ホール氏はアドバイザーの起用を認めた。ただ、具体名は明らかにせず、売り出す規模についてもコメントを控えた。
HSBCの中国本土の支店は87店舗と、外国銀行の中で最大のネットワークを持つ。年内には100店舗まで増やす計画。フロックハートCEOによると、今年1−6月(上期)の一部調整後の収入のうち約8%を中国で稼ぎ出した。
上昇相場に冷や水
外国企業の株式上場は、バブル懸念が高まる株式相場の上昇抑制に役立つ可能性がある。上海総合指数の株価収益率(PER)は38倍と、S&P500種株価指数の17倍を上回っている。
APSアセット・マネジメントのレオ・ガオ氏(上海在勤)は「証監会は大企業の上場を市場安定化策の一環として取り組んでいる」と述べた上で、「市場にとって長期的には好ましいが、目先はマイナスの影響が出るだろう」との見方を示した。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003017&sid=apP29NO_Gp88&refer=jp_news_index