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http://www.asahi-net.or.jp/~VB7Y-TD/210804.htm
3361.米中のバブル構築同盟
中国の人民元は、米国と対抗していた毛沢東時代には現在のドルレ
ートと比べて、非常に高かった。それをケ小平が対ドルレートを大
幅に低くして、現在のレートにしたのであり、1元=100円=1
ドルにすると、今の10倍程度の価値があることになる。これが正
常なレートである。
しかし、もし昔の水準に上げると低級品の市場が崩壊するために、
中国は現在の水準にしておきたいのだ。しかし、米国は元切り上げ
を言わずに、米国債を買ってほしいのだ。
しかし、低級品供給は中国より通貨レートが安いバングラディッシ
ュやベトナムなどの諸国にシフトしていく。このため、中国は国内
市場を立ち上げる必要にある。しかし、資本家や政治家から労働者
への所得移転や社会保障などの整備が遅れて、これがまだ十分にで
きていない。
このため、労働争議が頻発するし、老後の保証が無いために貯蓄に
国民は励むことになる。この中国への投資で得たドル資金だけでは
なく国民の貯蓄した資金の運用先を見つける必要がある。米国も同
様に投資会社の利益がGDPの大きな部分であり、米国も儲けのた
めに投資市場の活性化が必要である。
ということは、両国ともに、手っ取り早く儲けられるバブル経済が
必要になっているのである。金融資本主義と中国市場主義経済とも
に、バブルを作りたいのだ。バブル崩壊で、より以上のバブルを作
り、バブル崩壊を乗り越えてきたのが米国経済である。とうとう、
米国一国ではバブルの材料がないために作れなくなったので、中国
を巻き込んでバブルを作り始めた。
米中のG2とは、バブルを作り出すために組んだので、中国は現時
点、大きなバブルを作り、上海市場は巨大バブルで覆われ、そのバ
ブルに乗って、米国投資会社も儲けている。米国人は上海市場を狙
って中国の金融会社へシフトしようとしている。
しかし、中国の現状のバブルが破裂したときにも、次のバブルを作
るしかないのだ。金儲け主義の米中にはそれしか方法がない。
日本企業は地道に工業製品のレベルを上げて、商品を作り続けるこ
とである。