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http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-10368720090803
ロイター
2009年 08月 4日 07:13 JST
[ニューヨーク 3日 ロイター] NY外為市場では、ドルが対通貨バスケットで昨年9月以来の水準に下落。世界的に株価が上昇し、経済指標も好調なものが相次いだことから、安全な投資先としてのドルの需要が後退した。
米国株式市場では、S&P総合500種指数が9カ月ぶりに1000ポイント台に乗せた。欧州株も9カ月ぶりの高値で引けた。また、米原油先物は3%上昇し、1バレル=71ドルを上回った。
欧米や中国の製造業関連指標が堅調な内容だったことを受けて世界経済をめぐる期待感が高まり、リスク許容度が改善した。ユーロはドルに対して年初来高値に上昇。また、英ポンドと豪ドル、ニュージーランドドルも、米ドルに対して昨年秋以来の高値をつけた。
HiFXのシニア外為ストラテジストであるガレス・シルベスター氏は「株式市場はこれまでのところ、強気筋が席巻している。これが、米ドルの方向性を決めている」と指摘。「株式市場への関心が強い限り、ドルが売られやすい地合いは続くだろう」との見方を示している。
NY市場終盤時点で、主要6通貨に対するICEフューチャーズUS(旧NY商品取引所)ドル指数は1%安の77.583。一時は、昨年9月29日以来の低水準である77.451まで落ち込んだ。
ロイターデータによると、ユーロ/ドルは一時1.4445ドルと、年初来高値をつけた。直近では1.2%高の1.4416ドル。
リスク許容度改善で円が大きく下げ、ドル/円は0.7%高の95.27円。ユーロ/円は1.8%高の137.35円。
米供給管理協会(ISM)が発表した7月の製造業部門指数は48.9となった。景気を見極めるうえでの分岐点となる50を引き続き下回っているものの、前月の44.8から改善し、予想も上回った。
RBSグローバル・バンキング・アンド・マーケッツの首席国際ストラテジスト、アラン・ラスキン氏は「7月の米ISM製造業景気指数は、回復が勢いを増していることを裏付けるものだ」と指摘している。
英公認購買部協会(CIPS)とマークイットが3日発表した7月の英製造業購買担当者景気指数(PMI)は、2008年3月以来初めて業況の分かれ目となる50を上回った。マークイットがまとめた7月のユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)も節目の50に迫った。
ポンド/ドルは1.6986ドルに上昇。英株式市場では、HSBC(HSBA.L: 株価, 企業情報, レポート)とバークレイズ(BARC.L: 株価, 企業情報, レポート)の決算を受け銀行が買われた。
さらに、7月の中国のPMI指数も、1年ぶりの高水準に上昇した。
資源国通貨では、豪ドルが米ドルに対して0.8440米ドルに上昇。ニュージーランドドルは0.6687米ドルに上昇した。カナダドルは1米ドル=1.0644カナダドルに上昇。
トレーダーによると、豪準備銀行(RBA、中央銀行)は4日の理事会で、政策金利を3%に据え置くとともに、金融政策緩和への言及をやめる、と予想されており、この見方が豪ドルの支援材料になっている。