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(回答先: 日本の製造業は世界の宝‐シーメンスPLM基調講演 投稿者 gikou89 日時 2009 年 8 月 03 日 02:08:49)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0731&f=business_0731_100.shtml
好決算も潜在的な危機は強まる
ドル建て金相場は6月初頭にかけて上昇したが、米景気回復ムードが強まったため、1000ドル台に到達せずに反落した。足元では再び上向いてきたが、リスク資産投資が活発化して株高や商品全般高に追随したものであり、安全資産として買われているわけではない。
楽観的なムードが強まったのは、4―6月期の米金融機関の決算が軒並み好調な内容だったためだ。ゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースといった“勝ち組”はディーリング収益を上乗せして利益を伸ばし、シティ・グループやバンク・オブ・アメリカといった“問題児”も会計上の操作や資産売却で2期連続黒字を維持した。
その一方で、商業銀行では融資の焦げ付きに備える貸倒引当金が急増しているのが注目される。商業用不動産市況が本格的に下げていることでローンの焦げ付きが急増しており、個人向けでも消費者ローンや、住宅関連でも優良顧客向けのプライムローンの延滞や差し押さえが増えている。これから雇用情勢がさらに悪化していくことが見込まれ、さらに増加していきそうだ。また、最近では地銀の破綻が加速してきたことも注目される。不況型の不良債権の増加はこれからといえ、潜在的な問題は悪化を続けており景気が2番底に向かうとなると危機が再燃する可能性はある。この状況を逆に捉えるなら米国政府はテコ入れ策の手を緩めるわけにはいかないし、バーナンキFRB議長も同じだろう。
次の値動きの節目は9月後半から10月
市況はチャート上では三角保合いを形成しており、当面は狭い値動きでの小康状態を続けると思われる。これから8月の閑散な時期に差し掛かる中、950ドルを超えると現物の売り戻しが上値を抑えるためだ。足元では上向いてきたとはいえ、安全資産としての魅力から買われているわけではないため、それを跳ね返すエネルギーは現時点ではないだろう。
この保合いが収斂するのは9月中旬から10月にかけての時期に当たるため、その頃には方向性ははっきりしてくるのではないか。例年、秋になると米金融市場が動揺することが多く7−9月期決算発表のタイミングとなる10月は要注目といえる。
また、IMFの金売却についての具体的な内容が9月末までには決まるとみられ、上値抑制要因が剥落することも指摘できる。ドル基軸通貨体制から脱却して自国通貨の国際化を目指す中国やロシアがその金を引き受ければ強力な強材料になるだろう。
NYコメックスでは7月末にかけてロングの振い落しのような下げにみまわれた。また7月は代表的な金ETF(SPDRゴールド・シェア)が単月で約50トン減少しているのも市場の弱気を誘った。ただし、そのなかで価格は900ドルを維持しており、6月に攻勢を掛けたファンドの試みは1000ドル手前で押し返されたものの、核になる買い玉は維持されており次のタイミングとなる秋に向けて当座は値固めとなりそうだ。(執筆者:亀井幸一郎)