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UPDATE1: 世界経済、インフレよりもデフレの方が心配な状況=財務省幹部(ロイター)
2009年 07月 30日 18:34 JST
[東京 30日 ロイター]
財務省幹部は30日、9月にピッツバーグで開催される20カ国・地域(G20)サミットでは、各国が景気回復に向けて実施している財政・金融などの「例外的な政策」からの出口戦略や金融規制・監督、気候変動問題などがテーマになるとの見通しを示すとともに、G20は恒久的な制度になる可能性があると語った。米国を中心とした世界経済の現状については、「インフレよりもデフレの方が心配な状況にある」との認識を示した。
G20サミットのテーマの1つとなる出口戦略は、先にイタリアのラクイラで開かれた主要8カ国(G8)首脳会議(サミット)においても、持続可能な回復を確保する観点から必要との認識で一致している。
財務省幹部は出口戦略の議論の必要性を指摘しながらも、「実行する段階にはないとの指摘もある」とし、依然として景気の先行きが不透明ななか、出口戦略の実施は時期尚早との考えを示した。
新興市場国の台頭を背景にG20の重要性が増しているが、財務省幹部はG20が恒久的な制度になる可能性があるとし、「G7、G8とG20の枠組みの並存がこれからも続く可能性がある」と語った。
約100兆円に達し、中国に次いで世界第2位の規模となっている外貨準備は、政府系ファンド(SWF)と位置づけて運用収益の向上を図るべきとの声がある。これに対して財務省幹部は、外国為替資金特別会計(外為特会)が保有する外貨資産の裏側には、円建ての政府短期証券などの負債が存在している点などを指摘し、「SWF的な運用の考えはない」と語った。
また、財務省幹部によると、円高の進行に伴って2009年6月時点の外貨準備に21.7兆円の評価損が発生、外為特会の積立金20.3兆円を上回った。このため正味の積立金はマイナス1.4兆円となり、民間企業で例えた場合の「債務超過」状態となっている。正味の積立金は1ドル=98円でほぼゼロになるという。
http://jp.reuters.com/article/forexNews/idJPnTK031974820090730