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「狂気を超える」(NYタイムズ)株式上場を演出して上海株バブル
中国の本当の成長はどれほどなのか、懐疑論がエコノミストの間に噴出
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中国政府の目標はGDP成長8%(保八)。
第二四半期のそれは7・9%と中国国家統計局の発表があり、IMFも7・5%とした。面妖な数字。何かカラクリはないのか?
たびたび指摘したようにGDPの40%を輸出で支えている中国が、その輸出を40%近く減らしている。
経常収支が落ち込んでいるのに外貨準備は、増えている。実体経済ではなく、投機資金が入り込んでいるからだ。
政府の景気刺激策は四兆元(57兆円)だが、その七割は地方政府負担。しかも財源がないのに銀行が向こう見ずに貸し付けている結果だ。
さて何が起きるか?
無理矢理の貸し付けがショートすると銀行の経営破綻が惹起される。
公式統計でみても昨年2008年のGDPに対する負債は17・7%。ところが、この数字には地方政府の癪入金が含まれていない。
地方政府は推定で四兆元の負債を負っており、これだけでもGDPの16・5%に相当する。
景気刺激策はインフラのみで、民間企業への貸し付けは行われていない。
「実際の中国の負債は対GDP比50−60%の間で、米国のそれは70%。米中比較では中国が低いとはいえ、帳簿の中味は、きっとものすごいだろう」(NYタイムズ、7月28日付け)。
現実に帳簿の数字を嵩上げしてみせるには不動産の簿価と保有株式の時価があげれば、滅茶苦茶なごまかしが出来る。
第二四半期から上海に上場する中国の国有企業新顔が目白押し、「狂気を超える」値上がりを示している。たとえば27日にIPO(新規株式公開)の「四川高速道路」は、売り出し価格の貳倍以上に半日で株価がジャンプした。「中国建設技術集団」は、今年の世界最高額の73億ドル(7000億円弱)を調達した。
これで間接的な不良債権ごまかしが行える。
中国の国有銀行の不良債権波の貸し付けが4000億元、不良債権そのものが一兆元。
「どう控えめに見積もっても中国の新しい負債は1兆7500億元となり、これは2009年の予測GDPの10%を超える」(スタンダードチャータード銀行)。
一方、政府歳入は昨年同期比で2・4%減。このためタバコなどの税金を一斉に上げる。
自動車販売世界一、中国景気は甦った証拠に株も不動産も価格が回復していると騒いでいるのは、悪質な逆宣伝であろう。
中国は「負債の爆弾」を抱え、プロジェクトが息切れし、景気が失速したときには、どかんとバブルがはじけるだろう。