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国際会計基準審議会、邦銀の国債保有には理解＝全銀協会長（ロイター）
2009年 07月 21日 17:48 JST
［東京 ２１日 ロイター］ 全国銀行協会の永易克典会長（三菱東京ＵＦＪ銀行頭取）は２１日の定例会見で、国際会計基準審議会（本部・ロンドン、ＩＡＳＢ）が１４日に示した金融商品の会計基準見直しの素案について、邦銀の国債保有については相当な理解を示しているとして、見直し案がそのまま適用される可能性は低いとの見方を示した。
ＩＡＳＢは１４日、透明性を高めるなどの目的で株式や国債などの会計上の区分を簡素化する素案を提示。邦銀が運用の一環として保有している有価証券の一部は、これまで「その他有価証券」に分類して時価評価を損益に計上しなくても済んでいたが、この分類がなくなる方向を打ち出した。
これにより大量保有する国債などを常に時価評価しなければならなくなる可能性が出ているが、永易会長は「（邦銀の）国債の保有について、ＩＡＳＢは相当程度理解を示している」と語り、大きな影響を回避できるとの見方を示した。そのうえで、ＩＡＳＢの次の議論の節目は９月１４日だとして、さらに国際的な議論の中で日本の主張を訴えていく考えを表明した。
前週までに発表があった米銀業績については、ほぼ黒字決算になったことを踏まえ「まあまあの決算」と評価。しかし、中小企業向けローンや個人向けローン、商業不動産向けローンなどの劣化が進んでいると指摘し、「金融の回復が業績の安定したかたちになるのはまだ時間がかかる」と先行きに懸念を示した。
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-10143520090721
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