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前向きに考えにくいFXでのレバレッジ上昇(KlugView)
2009/07/16 (木) 20:27
東京証券取引所の発表によると、7月10日申し込み時点の信用取引の買い残は、1兆5901億円と、前の週より324億円増えました。これで信用取引の買い残は9週連続の増加となり、昨年10月第一週以来、9カ月ぶりの高水準となりました。
信用取引の買い残とは、信用取引によって買われた取引のうち、決済されていない取引残高を意味します。一般に信用取引の買い残が増えることは、株価の上昇期待が高まっているといわれています。株価が上昇すると期待する方が多いから信用取引の買い残が増える、と考えることができるからです。
信用取引の買い残が増え始めたのは5月の大型連休明けからです。ちょうど、この頃は、景気底入れ期待が高まりつつある時でしたので、個人が株式投資に対して積極的になったと解釈することもできます。
ただ、日経平均株価は、6月12日に年初来高値をつけた後、下落傾向で推移しています。6月12日以降も信用取引の買い残が増えているということは、株価が高い状態で株式を買ってしまい、株価が下落していても手放せないでいる方が増えている可能性も考えられます。
同じことは、外国為替証拠金(FX)取引でも考えられます。7月15日付の日本経済新聞には、FX取引での証拠金に対する取引金額の倍率を示すレバレッジが、昨秋の「リーマン・ショック」前まで回復したという記事が掲載されています。
記事の中には、レバレッジ上昇の背景には、為替変動への警戒感の薄らぎがある、との記載があります。たしかに為替変動への警戒感が薄くなれば、個人投資家がより積極的になり、レバレッジを高める投資行動を選択する可能性があります。
しかし、レバレッジが証拠金に対する取引金額の倍率である以上、為替変動による損失で証拠金が減少し、「結果として」レバレッジが上昇した可能性もあります。つい先日(7月8日)も、1ドル95円近辺で推移していたドル円が91円台まで下落する局面がありました。あくまで個人的な実感でしかありませんが、FX取引にてレバレッジが高まったのは、個人投資家が積極的になったためではないような気がします。
村田雅志(むらた・まさし)
●●●●●●●●●●今日のクイズ●●●●●●●●●●
外国為替証拠金(FX)取引におけるレバレッジって何?
●●●●●●●●●●クイズの答え●●●●●●●●●●
証拠金に対する取引金額の倍率
http://www.gci-klug.jp/klugview/2009/07/16/006140.php