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(回答先: CITショックに気をつけろ! 倒産したなら 投稿者 gikou89 日時 2009 年 7 月 14 日 11:57:40)
http://mainichi.jp/enta/cinema/news/20090712mog00m200005000c.html
底の見えない不況が続き、“派遣切り”などが問題視される中、「労働」をテーマにした映画が話題を呼んでいる。プロレタリア文学の名作を新解釈した「蟹工船」や巨大掲示板「2ちゃんねる」の投稿を基にした「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」、待遇改善を巡る労使闘争を追ったドキュメンタリー「フツーの仕事がしたい」(08年10月公開)と、異なるアプローチで“働くこと”を人々に問いかける3作品を紹介する。【岡本同世】
公開中の「蟹工船」は、1929年に小林多喜二が発表したプロレタリア文学を、「労働者の悲惨さだけを描きたいわけではない」というSABU監督が大胆にアレンジ。冷酷な監督に恐怖心で管理され、絶望する仲間を励ますリーダーを新たに設定し、松田龍平さん(26)を起用。時代設定をあいまいにし、ユーモアを加えてエンターテインメント性を高めた。SABU監督は「一部の特別な人の話ではなく、彼ら(登場人物)全員のこと(話)にしなくちゃいけないと思った」とし、「一人一人が自分で考えて立ち上がれ」というメッセージを強調している。
インターネットの巨大掲示板「2ちゃんねる」に黒井勇人さんが07年に投稿した内容を基にした「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」(佐藤祐市監督)は、金融危機を受けて映画化が決まった。小池徹平さん(23)が演じる主人公は、元ニートの「マ男」。母の死をきっかけに一念発起し、IT企業に正社員として就職を決めるが、そこは「ブラック会社」と呼ばれる問題企業だった。マ男が過酷な勤務環境に追い詰められる中で、働く意味を見いだす成長物語だ。井手陽子プロデューサーは「どこの会社も『ブラック会社』に転じる可能性が多分にあるこの社会で、多くの人が未来に夢や希望を描けず、日々限界を感じながら働いているのでは。こんな時代だからこそ“働く意義”を今一度考えるきっかけを作れたら」と語る。09年冬、全国で公開予定。
「リーマンショック」直後の08年10月、ドキュメンタリー映画「フツーの仕事がしたい」(土屋トカチ監督)が公開された。トラック運転手として働く36歳の男性が、1カ月の労働時間が最長552時間という激務のうえ、賃金を一方的にカットされ、待遇改善を求めてユニオン(労働組合)に加入。脱退を迫る会社側の脅迫に遭い、体を壊しながらも闘い抜く姿を追った。記録用に撮影を始めた短編を70分の劇場版にまとめた。年明けに東京・日比谷に設立された「派遣村」でも上映され、海外の映画祭にも出品、全国での自主上映が現在も続いている。土屋監督は「特殊な業界の話として見るのではなく、自分の働き方は“フツー”なのかと問いかけて」と話す。20日午後2時から、東京都杉並区の産業商工会館で上映が予定されている。