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http://www.bloomberg.co.jp/news/column.html
【米経済コラム】ゴールドマンの「凶器」をめぐる奇妙な話−ワイル ---(ブルームバーグ)
7月9日(ブルームバーグ):ウォール街の金融機関で起こった犯罪に関する有力情報を手にしながら、素早く動くことができないなどと米司法省に言い訳をさせてはならない。だが、金融機関自らがこうした主張を展開しているとしたらどうだろう。
その金融機関が米連邦捜査局(FBI)の捜査官に米金融市場が危険にさらされていると告げるとしたら−。これは、ゴールドマン・サックス・グループとセルゲイ・アレイニコフ容疑者(39)に関する奇妙な物語だ。
ゴールドマンでコンピュータープログラマーとして働いていた容疑者は3日、窃盗容疑で逮捕された。ニュージャージー州ニューアークの国際空港に降り立ったときのことだ。ゴールドマンはその2日前、社内機密の株式・商品トレーディング用のソフトウエアを6月初旬に社員が盗んだと当局に届け出た。その社員が退社する最後の週に盗んだというのだ。
検察当局は、容疑者が問題となっているソフトのプログラムコード(技術情報)をアップロードし、ドイツにあるサーバーに保存したと主張している。
ニューヨークでの4日の審問で、米連邦地検のジョゼフ・ファッチポンティ検事補(34)は、アレイニコフ容疑者が釈放されれば、被害を被る差し迫ったリスクに直面するのはゴールドマンだけにとどまらないと断言。「このソフトの使い方を知った誰かが不正な方法で市場を操作する危険」が生じていると爆弾発言した。
「凶 器」
いったいどうすればそんなことが可能なのだろうか。正確な答えは明らかではない。すべてはトレーディングシステムという「ブラックボックス」をめぐる話だ。市場操作で人類を破滅に導く「凶器」などはもちろん、誰も必要としていない。容疑者が社会に対する脅威だと主張する検事補の訴えを判事は退け、75万ドル(約7000万円)の保釈金で釈放することを認め、容疑者は6日釈放された。
だが、検事補が語ったように、ゴールドマンは本当にアルゴリズムに基づく高速大容量のトレーディングソフトが不正な方法で市場操作に利用されることがあり得ると当局に伝えたのだろうか。こうしたことが公になれば、ゴールドマン自らがこのソフトを悪用する可能性があるかどうかを、多くの人々がおおっぴらに問い掛け始めると同社の幹部は心配しないのだろうか。
米国とロシアの市民権を持つアレイニコフ容疑者はゴールドマンでの年間40万ドルの報酬をなげうって、米ヘッジファンド運用会社、シタデル・インベストメント・グループのトレーダーだったミシャ・マリシェフ氏らが創業したシカゴのベンチャー企業、テザ・テクノロジーズで3倍の報酬を得るチャンスに飛びついた。5日に事件を知ったテザは容疑者を無給の停職処分とした。
「関係者」
アレイニコフ容疑者の弁護士、サブリナ・シュロフ氏は審問で判事に対し、容疑者はダウンロードしたソフトを決して「独り占めするやり方」で使用する意図はなかったとした上で、当局の主張は「不合理」だと反論した。
ゴールドマンはこの件について公式に一切コメントしていない。だが、同社の幹部は心配無用だと思わせたいようだ。ダウ・ジョーンズ通信は6日、「事情に詳しい関係者」の1人がこの事件は「われわれの顧客やわれわれのビジネスに影響を与えていない」と述べたと報道。ゴールドマンの顧客やビジネスを「われわれの」と形容しているあたり、この関係者が同社と極めて密接な関係であると言いたげだ。
大半の米国人が独立記念日の週末を楽しんでいる間、ファッチポンティ検事補が裁判所でゴールドマンと金融市場に忍び寄る脅威について警告したのはあまりにも対照的だった。検事補は、容疑者が「釈放されればソフトにアクセスし、それを必要としている誰かに送る著しい危険性がある」と警告し、「数百万ドルもの価値があることを忘れてはならない」と強調した。
ゴールドマンのロイド・ブランクフェイン最高経営責任者(CEO)に支払われた2007年の報酬が7030万ドルだったことを考えると、数百万ドルが妥当な額かどうかは不明だ。数百万ではなく、数十億を意味する可能性も大きい。
検事補の主張の欠陥は、容疑者がソフトをダウンロードしてゴールドマンを辞めた後、逮捕前の1カ月間にソフトの外部流出を図った証拠を当局が示していない点だ。
ゴールドマンの誰かが、世界最強の投資銀行によるトレーディングソフトの不正使用に何が歯止めをかけているかを説明したとすれば、素晴らしいことだろう。ゴールドマンは今後、トレーディングソフトの保護にもっと注意を払うことができるのだろうか。当局がすでに同じ問い掛けを行っていればいいのだけれど。(ジョナサン・ワイル)
(ジョナサン・ワイル氏は、ブルームバーグ・ニュースのコラムニストです。このコラムの内容は同氏自身の見解です)
更新日時 : 2009/07/09 16:17 JST
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(コメント)
ウソなのかホントなのか、何が本当で何が謀略なのか・・・・
この記事からはゴールドマン・サックスが自社のトレーディングシステムで市場操作をしており、市場を自由に操る力がある事を知らしめる為に逮捕劇をデッチあげているようにさえ思えます。
真相は分かりませんが・・・
多分、その目的は、ゴールドマンの強さを誇示し、米金融機関への信頼を失しなわせない為なのでしょう。これは裏を返せば、他に危ない金融機関が出て来ると言う事だと思いますが・・・・
どうなりますか・・・・・
※この投稿は以下の関連です。
市場を操るコードをパクられた?【米ゴールドマン:トレーディング用技術情報流出で投資が無に帰す恐れ】--(ブルームバーグ)
http://www.asyura2.com/09/hasan63/msg/437.html
投稿者 ミスター第二分類 日時 2009 年 7 月 07 日 10:33:32: syFUAx3Wc1pTw
アレイニコフ容疑者 インサイダー と検索してたら、パソコンが暴走した。
http://www.asyura2.com/09/hasan63/msg/445.html
投稿者 kokopon 日時 2009 年 7 月 08 日 00:11:52: uXlXC.2gGTbTg