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外需主導ゆえに財政が悪化する日本経済(KlugView)
2009/07/07 (火) 17:04
7月6日付の日本経済新聞は、来年度(2010年度)の国の一般会計予算において、税収が国債発行収入を下回る可能性がでてきたと報じています。すでに今年度の予算では、景気対策を主とした補正予算にて税収が国債発行収入を下回るのが決まっていますが、来年度は、当初から税収が下回る可能性があるという内容です。
税収が小さくなる可能性があるとの指摘は、税収を左右する名目成長率が来年度もマイナスとなる見通しが出ているからです。7月1日に開催された経済財政諮問会議では、有識者議員の提出資料として、来年度の名目成長率が0.3%程度のマイナスになるとの試算結果が示されています。
税収が小さくなるのであれば、それに見合って支出も抑えるのが一般的な考えです。
しかし、日本では、税収の大小にかかわらず年金や医療費などで財政支出を求める声が強いほか、景気対策を来年度も続行すべきとの声もあります。税収が少ないから支出を抑える、というよりも、税収が少なくても支出を抑えることは難しい、と考えたほうが自然に思えます。
税収が小さくなり、支出を抑えることができないのであれば、借金(国債発行収入)が増えるのは当然で、支出の規模から考えて、税収が国債発行収入を下回るのもさほど不思議なことではありません。
税収が国債発行収入を下回る、のであれば、今後、財政の悪化を心配する声が強まるでしょう。ただ、財政の悪化よりも財政支出の必要性を求める声が大きい以上、これは事の善悪ではなく、政治による選択と考えるべきです。
日本経済は、諸外国への輸出で成長率を高める構図のまま現在を迎えてしまいました。今後も財政を悪化させないで経済成長を続けたいのであれば、個人消費主導で成長率を高める構図に転換する必要があります。それができないのであれば、政府が借金を重ねながらも、財政支出を続けて経済水準を維持するしかないのは、ある意味、自然のことのように思えます。
村田雅志(むらた・まさし)
●●●●●●●●●●今日のクイズ●●●●●●●●●●
来年度の名目成長率が0.3%程度のマイナス(見通し)
と示した資料は何?
●●●●●●●●●●クイズの答え●●●●●●●●●●
経済財政諮問会議の有識者議員の提出資料
http://www.gci-klug.jp/klugview/2009/07/07/006025.php