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BIS:各国中銀の引き締め遅れがインフレ招くリスク−年次報告 6月29日
(ブルームバーグ):
国際決済銀行(BIS)は29日公表した年次報告で、各国・地域の中央銀行が利上げや緊急措置として供給した流動性吸収の時機を逸し、これがインフレを招くリスクがあると指摘した。
報告は、政策当局者が「金融引き締めの時期が早過ぎたり度合いが激し過ぎたりすることを恐れる結果、引き締めが遅れる傾向がある」ことを歴史が示しているとし、
「現在の拡大志向の政策が破滅に近い危機への対応であっただけに、政策転換が早過ぎ迅速過ぎることへの中銀関係者らの恐れは特に強くなる公算が大きい。この結果、引き締めが遅れるリスクは高まっている」と分析している。
その上で「大きく、かつもっともな懸念は、政策変更が可能になる前に、現在の大規模な金融緩和政策が貨幣および信用集計量を膨張させることだ」とし、それが「インフレへとつながり、引いてはインフレ期待を高め、新たな資産バブルを引き起こし、金融上の次のブーム・破裂の循環の種をまく可能性がある」と指摘した。
スイスのバーゼルで29日開催のBIS年次総会には、欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁や米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長、中国人民銀行の周小川総裁、日本銀行の白川方明総裁らが出席。
コメルツ銀行のチーフエコノミスト、ヨルグ・クレーマー氏は「中銀当局者らが、インフレをあおることも景気回復の足取りを止めることもなく、適切な時期に出口戦略を導入することに成功したら、彼らはヒーローだ」と述べた。「それは困難な課題だろう」と付け加えた。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003011&sid=arnjdST1M7mI&refer=jp_asia