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(回答先: 】「貸し渋り」バンカーは「豚」よりずっと怖い−Wペセック 投稿者 gikou89 日時 2009 年 6 月 26 日 01:21:00)
http://www.business-i.jp/news/bb-page/news/200906170027a.nwc
シティグループのアジア太平洋市場プライムファイナンス担当ディレクター、アンドルー・ヒル氏によれば、アジアのヘッジファンドに対する投資家の関心が高まっている。
アジアに焦点を絞ったファンドが別の地域に投資するファンドの成績を上回っていることが背景だ。
シンガポールを拠点とするヒル氏はこのほど応じたインタビューで「アジア投資を目指す自己勘定資金がある。巨額の投資資金がアジアに戻るだろう。一部の大手年金基金がアジアを注視している。アジアがレーダースクリーンに映ってきている」と述べた。
◆「西欧上回る成長率」
アジアでは今年、株式投資を超える戦略を採用するヘッジファンドの立ち上げ数が32に達すると見込まれているが、その中核となるのがリーマン・ブラザーズ・ホールディングスやシンガポール政府投資公社(GIC)などの出身者だ。アジアでは昨年、世界的な金融危機を背景に、過去最悪の180本のファンドが閉鎖に追い込まれた。
シンガポールのコンサルティング会社GFIAと調査会社ユーレカヘッジがまとめたデータによると、株式のみに投資するヘッジファンドの割合はアジアで約65%と、世界平均の44%を大きく上回る。
GICのグローバルクレジット部門責任者を務めたマーク・オング氏は、信用・株式市場の価格差を利用するヘッジファンドを設定する。一方、リーマンのトレーダー出身のポール・ペンケット、スティーブン・チェン両氏は、株式から為替まであらゆる取引を活用するファンドを香港で始めた。
ユーレカヘッジによれば、アジア投資中心のヘッジファンドは1〜5月期、プラス12.4%のリターン(投資収益率)を上げ、欧米投資のファンドより好成績を収めた。欧米よりも多額の損失を被ったため約240億ドル(約2兆3200億円)の資金がアジアのヘッジファンドから流出した昨年と比べ、状況が一変した。
シティのヒル氏は「まだ資金が大挙して戻ってきてはいないが、進展中の話し合いが一定程度あるのは間違いない」と指摘している。ユーレカヘッジのアレックス・ミアーンズCEO(最高経営責任者)は、投資家は現在、小額の資金をアジアに割り当てているが、アジアの経済成長率が西欧を上回るとの期待から参入している状況だと説明した。
◆さらに15本設定も
ニューヨークのヘッジファンド運用会社、ストーンウオーター・キャピタルのマネジングディレクター、フランク・ブロチン氏は、欧米の投資家は「母国ではあり得ない潜在的成長力を取り込む」ために、アジアに資金を投じるべきだと促した。同氏は「長期間にわたり大きな成長を達成できる企業を見つけるため、現地ファンドマネジャーを通じてアジアに投資するのは理にかなっている」と語った。
シンガポール経営大学のBNPパリバ・ヘッジファンドセンターのディレクター、メルビン・テオ氏は「壊滅的だった昨年の後は、業界の変革期となるだろう」と指摘する一方、「市場は上向くものの、資金調達は困難となろう」と予想した。
GFIAのプリンシパル、ピーター・ダグラス氏によれば、今年1〜5月期に新設されたアジアのヘッジファンドは17本で、このほか15本が設定される可能性がある。ダグラス氏は「控えめに見ても、アジアのヘッジファンドは2010年末まで純増するだろう」と語った