★阿修羅♪ > 国家破産63 > 342.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
GMAC、クライスラーの一部ディーラーへの融資を一時停止(日本経済新聞)
ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)
米ゼネラル・モーターズ(GMGMQ)が出資している金融会社GMACファイナンシャル・サービシズ(GMAC LLC)は、米クライスラー・グループの一部ディーラーへの融資を一時停止している。融資するにはリスクが高すぎると判断したためだという。GMACとクライスラーが24日にこの件を認めた。
この措置は、最終的に一部のクライスラーのディーラーを廃業に追いやり、クライスラーの自動車販売力を損なう可能性がある。クライスラーは経営再建の過程で、ディーラーを789社減らした。
旧クライスラーの破産申請に伴い同社の専属金融会社が融資業務を停止したことを受け、かつてGMの専属金融会社だったGMACは先ごろ、クライスラーのディーラーに対する貸し手の役割を引き継いだ。
クライスラーによると、同社の経営破たん後も生き残った約2400社のディーラーの約60%がGMACにつなぎ融資を申請した。これまでのところ、その約6%に相当する80社以上が、融資を一時停止すると通告されているという。
GMACは、これまでのところ何社のディーラーが融資を受け続けるための調査を受けているか明らかにせず、融資を停止しているディーラーの数についても明言を避けた。同社は調査が完了するまでに約半年かかる見通しとしている。
GMACによると、今回の調査は通常のデューデリジェンス(資産の精査)の一環という。負担しきれないリスクを避けることで、自社の財務状況を強化しなければならない、と広報担当者のマイク・ストーラー氏は話した。
GMACはこれまで、融資申請したクライスラーのディーラーすべてにつなぎ融資を提供しており、このために、5月末の75億ドルも含めて数十億ドルの公的支援を受けた。
しかし、経営を続けているクライスラーのディーラーはもともと、後日調査を受けることになっていた、とストーラー氏は説明。「次のステップはこれまでの状況を振り返り、各販売店を個別に調べることに決まっていた」と述べた。また、GMACはこの調査でクライスラーとは連携しておらず、融資を受け続けることのできるディーラーの数について「具体的な目標は念頭にない」と語った。
GMACによると、融資を一時停止されたディーラーは通常、バランスシートの改善に30日の猶予が与えられており、改善できなければ、融資を提供してくれる別の企業を探さなければならない。
だが、現在の金融市場を考えると、GMACに融資を拒否されたディーラーで、新たに資金を調達できる、あるいは彼らの資金需要に進んで応える大手銀行などほかの貸し手を見つけることができる見込みのあるところはほとんどない。
カリフォルニア州のディーラー向けコンサルティング会社リケスグループの創業者、マーク・リケス氏は「これは明らかに(クライスラーを)不利な立場に立たせる。クライスラーの販売チャネルは現時点で極めて弱っている」と述べた。
また、クライスラーのディーラーはまだ多すぎるが、同社は当分の間は、彼らに生き延びてもらい、自動車を買ってもらう必要がある、と指摘した。
クライスラーとGMはともに、購入者とディーラー向け融資の大半をGMACに頼っている。クライスラー・フィナンシャルは資本不足で融資業務の段階的な縮小を余儀なくされている。
これによりクライスラーは、米主要自動車メーカーで唯一、密接に連携する金融会社がない状況となっている。
クライスラーは7月までに、残った工場の大部分の操業を再開させる見通し。そして収入を上げるために、ディーラーに自動車を購入してもらわなければならない。
-0-
Copyright (c) 2009 Dow Jones & Co. Inc. All Rights Reserved.
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djCWR2115.html