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英経済の中期的見通し、依然不確実性が高い=中銀副総裁(ロイター)
2009年 06月 9日 19:55 JST
[ロンドン 9日 ロイター] イングランド銀行(英中銀)のタッカー副総裁は9日、調査では景気の改善が示されているものの、中期的な景気見通しは依然不確実性が高く、晩秋までは明確にならない可能性があるとの見方を示した。
英保険協会(ABI)向けの講演で語った。
同副総裁は、インフレ見通しが金融引き締めの根拠となる場合、市場が金融引き締めを織り込むことは正しい、と述べた。ただ、現時点ではバランスのとれた見方を維持する必要があるとも強調した。
副総裁は「われわれが直面する見通しがどのようなものかをおおまかに把握するには、少なくとも晩秋までかかると、今年に入ってから感じていた。この見解はあまり変わっていない」と述べた。
また「ここ数週間、企業調査などの短期指標は若干改善した。ただ、こうした回復に向けた小さな一歩を無駄にしないためには、バランスの取れた見方が必要だ。明らかに、中期的見通しは依然不確実性が非常に高く、景気の正常化は少しずつしか進まない」と述べた。
副総裁は、特に懸念していることとして、金融システムが、景気回復を支えるのに十分な信用を生み出すことができるかという点を挙げた。
また、政策金利をゼロ付近で維持し、経済に資金を供給する現行の金融政策のほうが、低金利を特定期間維持することを確約する政策より望ましいとの見解を示した。
その上で「イールドカーブは緩やかな右上がりになっている。これは金融政策委員会(MPC)がしかるべきときに金融引き締めを再開すると織り込んでいることを示している。現行の金融政策は、こうした市場の見方と矛盾していない」と述べた。
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-38468220090609