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http://www.afpbb.com/article/economy/2609511/4230118
【6月8日 AFP】「オレグ君、この合意文書に署名をしたかね?君のサインが見あたらないのだが。今すぐここに来てサインしなさい」
ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相は、ペンをテーブルに放り出すと、自分の元へ来るよう手招きした。
約300億ドル(約3兆円)の資産を持ち、前年までロシアで最も裕福な人物として知られたロシア・アルミニウム(Russian Aluminum)のオレグ・デリパスカ(Oleg Deripaska)社長は、席から立ち上がり、首相に冷徹ににらみつけられる中、頭を垂れたまま、給与の不払いが続く工場の操業再開を約束する合意文書に署名した。
今週テレビで、多数の主要企業をたばねるデリバスカ氏にとって屈辱的な映像が放送されたことは、一時は全権を担るほどの力を持っていたオリガルヒ(新興財閥)の実業家らが、数年でその権勢を弱体化させたことを象徴するものだった。
ボリス・エリツィン(Boris Yeltsin)大統領時代のロシアの混乱期に、ソ連崩壊後に私有化した資産を元手にばく大な財を築いた新興財閥の実業家らは、かつてないほどの政治権力を獲得した。しかし、2000-08年のプーチン政権は、これに終止符を打った。そして今、金融危機が、新興財閥の財産を減少させるとともに、多額の債務を明るみに出している。
合意文書に署名をしたデリパスカ氏に、プーチン首相はうなずく以外の返答をしなかった。そして、デリバスカ氏が首相のボールペンを持ったまま席に戻ろうとすると、「ペンを返せ」としかりつけた。
■乗り込んできたプーチン首相
この日、プーチン首相はロシア北部の工業都市ピカリョボ(Pikalevo)を訪れていた。ピカリョボでは、デリバスカ氏がベーゼル・セメント(Basel Cement)を含む3つの工場が経済危機のなか操業停止に追い込まれ、社会不安が巻き起こっていた。
解雇された労働者らは2日、付近の主要高速道を数時間にわたって封鎖し、数キロメートルに及ぶ交通渋滞が発生した。その2日後、ロシアのドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)大統領がサンクトペテルブルクで経済フォーラムに出席する中、プーチン首相は事態解決のため、人口2万2000人の町に乗り込んだ。
プーチン首相は、工場を見て一言「ごみ捨て場のようだ」とコメントし、空気を凍り付かせた。
その後、デリバスカ氏や地元指導者、労働組合代表らが、小さな会議室に連れていかれた。その様子は、まるで一番恐れられている教師にしかられる、間違いを犯した生徒のようだった。
「君は、自らの野心、プロ意識の無さ、そしてもしかしたら単純に強欲から、大勢の人びとを人質にとったのだろう。これは認められることではない。ビジネスの社会的責任はどこへ行った?どこだ?いつも会議のたびに延々と話し合ってきたことじゃないか!」
「わたしがここに到着する直前になって、君ら全員がゴキブリのように集まってきた理由は何だ?判断を下せる者が、ここにいなかったのはなぜだ?仲間うちで合意できないのであれば、君たち抜きで決めるだけだ」
マイクを切る直前、最後に「ありがとう。みなさまの成功を祈ります」とぶっきらぼうに述べて、プーチン首相は立ち上がった。
国営テレビで放映されたこの映像は、プーチン氏が労働者らをねぎらうために工場から出てくる場面で、労働者らが「ありがとうございます」と涙する場面で終わった。
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以前の日本には、プーチンのような指導者がいたようですが、最近は、このような指導者あまり日本では見かけないように感じます。
御手洗経団連に気を使っているような与党政治家が多く、やはり経済界に対してある程度恐怖感を持たせるような政治家の出現を期待したいものです。
今日の東京市場は、日経平均97円高となり、金融機関が持ち株を処分売りしている中なかなか強い地合いをしています。
外資系証券会社経由の投資家動向も買い越しとなっているようで、やはり選挙まで強い地合いが続きそうな予感さえします。
重要なサインは、ひょっとして上昇している相場の中でどの市場が向きを変える時期が早いかということかなとも感じる。
売る時期を模索している投資家、まだ買い続けた方がいいのかと疑問符をつける投資家が拮抗しているのが現状か。
今多くの企業が、政府機関からの借り入れをしている。基本的には、公的資金ともいえる金です。そのような借り入れを申し込んでいる企業は、社内不祥事を隠そう隠そうとしている時期なのかもしれません。
日本航空も国際線機内ボヤ騒ぎを公表しなかったように、世間的非難を浴びないように慎重になっています。
労働規制が強い日本の現状、正社員労働者は、公務員同様労働権益維持に走っており、今後益々増えるであろう需給ギャップに経営陣はなすすべがなく、資金を借りるだけ借り、現金をもつことでその資金を事業のためにつかうのではなく、生産性の悪い正社員労働者のために使うという考え方に変わってきています。
よって投資市場よりも先に企業経営陣が泡を吹くという状況に追い込まれるかもしれません。
中国では、大学教授が小学4年の息子に株式投資を教えているという発言をしたことから波紋がひろがっているようですが、ある若手投資家も任天堂のゲーム機でそのような投資ゲームなるものがあり、それを購入し勉強させているということらしい。
今では未成年でも株式投資ができるような口座があるようですが、そこまでいくとちょっと進みすぎかなとも感じられます。
靴磨きの少年が株式の話をしだしたところで下落を予想した投資家もいたように。
ただ、金銭に対する健全な観念が身について人生にプラスに作用するのですが、日本の場合、労働者の権利を高めることで恩恵にありつけるという考え方が強すぎるような気がします。
公務員の労働組合もいいたいほうだいのことをいい、その他の国民のことを考えずにパブリックサービスについてはほとんど気にかけない、民間企業にしては、収益にしっちゃくするあまり、取引先および消費者についての利益を考えない体質となっているようです。
松下幸之助翁は、取引先および消費者が喜んでくれてこそ利益となるといったような気がしますが、今や自分たちさえよければよいと考えている組織が多すぎるような気もするが。
投資の世界とは得てしてそうであり、みんなが損をして自分が多くの利益を得る、或いは利益を独り占めするという世界でもありますが、このような世界では、独り占めした投資家を崇拝するという性質もあり、果たしてこのような世界が経済界にも充満していいのかどうか。
今後政府から資金を借り入れている大手企業は、労働問題同様、不祥事を隠す恐れがあります。そのような企業に公的資金を入れることが妥当かどうか考える時期かもしれません。