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(回答先: .ビル・ゲイツが進める現代版「ノアの方舟建設計画」とは 投稿者 gikou89 日時 2009 年 6 月 08 日 05:08:25)
http://www.business-i.jp/news/kinyu-page/news/200906060017a.nwc
株式市場で銀行が保有株を処分する動きが目立っている。東京、大阪、名古屋の主要3市場の投資主体別売買動向で、「都銀・地銀等」は10週連続で売り越し中で、売り越し額は1000億円近くに達する。「株価危機」の前期末に減損処理で「膿」を出した銀行が、戻り待ちの売りに飛びついているためだが、1万円超えを目前にした日経平均株価の重しになりそうだ。
主要3市場で、「都銀・地銀等」は3月第4週から売り越しを続けており、直近の5月第4週も138億円を売り越した。
昨年のリーマンショックに端を発した株式市場の低迷で、銀行の保有株も急落。景気の底割れ懸念も強まり、政府や日銀が銀行保有株の買い取りなど、下支えに乗り出す騒ぎになった。3月期末を迎え、保有株の含み損が拡大した銀行は減損処理に追われた。
しかし、新年度入りした4月以降は、東証1部全銘柄の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)は2カ月間で16%超も上昇。減損処理で取得原価が3月末時点の水準に評価替えされた銀行の保有株に、今度は「含み益」が生じる状況になった。景気悪化で銀行の財務も悪化しており、「戻り待ちや利益確定の売りに走っている」(市場関係者)とみられている。
ただ、銀行の保有株処分は株式市場にとっては、下押し圧力となっている可能性が高い。
野村証券金融経済研究所は、同じ銘柄でも銀行における組み入れ比率がTOPIXにおける組み入れ比率よりも大きな株を「銀行好みの銘柄」とみなし、比率差が大きい上位50銘柄(2008年9月末時点)を抽出した。主なものでは、東京電力など電気・ガスが9銘柄、JR東日本など陸運が5銘柄、シャープなどの電気機器、ホンダなどの輸送用機器が各4銘柄で、いずれも内外需の主力株でもある。
ところが、50銘柄の株価騰落率の平均値の値動きを調べたところ、3月第2週以降は下落傾向となっていることが分かった。同研究所の藤田貴一ストラテジストは「銀行の売りが、これら主力株の上値を抑える一因になっている」と指摘する。
景気の回復期待を背景に、株式市場で個人と外国人は4、5月とそろって買い越したが、日経平均は1万円の大台回復を目前に、一進一退で波に乗りきれない。その背景には、個人や外国人の買いと銀行の売り圧力との綱引きも考えられ、今後の行方が注目されそうだ。