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米ヘッジファンドのユニバーサ:デフレとハイパーインフレに賭ける 6月1日
(ブルームバーグ):
「ブラックスワン」の著者ナシム・タレブ氏が助言するヘッジファンド、ユニバーサ・インベストメンツ(カリフォルニア州)は、経済に資金を大量供給する世界各国政府の取り組みはデフレを阻止できないばかりか、ハイパーインフレを招くと予測し、この可能性に賭ける新たな戦略を追加している。
投資責任者マーク・スピッツネーゲル氏の下で60億ドルを運用するユニバーサは、極端な市場の動きに賭けるファンドや口座を提供している。タレブ氏は1日のインタビューで、同社はインフレの今後の展開が分からないということを前提に資金を投じていると語った。
タレブ氏は「政策当局者は自らの行動が招く結果を管理できない」と指摘した上で、「彼らが飛ばしている飛行機はハイパーインフレという山に衝突するかも知れないし、デフレという海に墜落することも考えられる。もちろん滑走路に着陸できる可能性もあるが、熟練パイロットでなければその公算は小さい」と述べた。
同氏によると、ユニバーサはインフレ期待に沿って動く約20の金融商品のオプションを購入している。同社の戦略はオプション行使価格がコール(買う権利)ならば時価よりも大幅に高く、プット(売る権利)ならば時価より大幅に低い、いわゆるディ−プ・アウト・オブ・ザ・マネーのオプションを買うもの。
ユニバーサの一部のファンドは、米証券会社リーマン・ブラザーズ・ホールディングスの経営破たんを受けて市場が混乱した昨年、2倍以上の運用成績を上げた。まれにしか起きないものの甚大な影響を及ぼす出来事を「ブラックスワン」と名付けたタレブ氏は、「オプションは本来あるべき価格と比べて割高ではない。市場は『重大な事象』をまだ織り込んでいない」との見方を示した。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90003017&sid=a4B0JMhers6Q&refer=jp_news_index